今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

中山道(2)志村坂上から大宮 その1

 

2012年12月23日

 

志村坂上

 

 今日は重い雲が空を覆っています。相変わらず、寒いです。でも、昼からは回復する予報なので、期待しましょう。

 前回の経験から、今日は大宮駅まで歩けそうです。15km強くらいです。

 8:50、志村坂上駅から街道歩きをスタートします。中山道志村坂上交差点から国道17号と別れて、左の銀行と交番の間の道を入っていきます。

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 住宅街をしばらく歩くと、左手お店の脇に、富士・大山道標と庚申塔が立っています。ここは富士山や大山(神奈川)へ通じる道の分岐点でした。

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 道は急な下り坂に差し掛かります。清水坂と呼ばれていて、中山道最初の難所だったそうです。

 坂の上と下に清水坂の石碑があり、説明板も立っています。清水坂は途中で大きく左へカーブして、中山道で唯一右手に富士山が見える「右富士」と呼ばれる名所でもありました。現代も本当に見えたらすごいですね。 

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 坂を下ったところでT字路を右折すると、都営地下鉄三田線のガードをくぐります。

 このあたりは、志村の間の宿となっていて立場などがありました。戸田の渡しを控え賑わっていたそうです。 

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 やがて旧道は国道17号と合流します。

 すぐの環八通りとの交差点、志村三丁目交差点を横断して、国道と並行して走る1本右の通りに入ります。中山道が国道と環八に遮られた先の道になります。 

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 静かな住宅街を通る道なのですが、5分ほどで再び喧噪な国道17号と合流します。

 国道を歩いて約10分で新河岸川を渡ります。空はやはり低いですね。

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 やがて、国道は荒川を渡る戸田橋へ向かいますが、歩行者は車道を歩けないため、右の側道に入ります。

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 側道を直進すると土手へ上がる階段があります。そこを上ると戸田橋の歩道に出ます。

 荒川の川幅はとても広いです。対岸ははるか先です。

 埼玉県に入ります。

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 10分かかって戸田橋を渡り切りました。

 最初の信号のある交差点は土手道との交差点です。ここを横断した右手には「歴史の道中山道」の説明板があります。戸田の渡船場から続く200mの旧道の説明が記されています。

 ここから土手を下らずに、戸田の渡船場跡に向かいます。説明板から右へ進みます。車の往来が激しい割には歩道がなく、危険極まりない道です。

 新幹線の高架をくぐり、100m程歩くと左手の小スペースに渡船場跡の石碑と説明板が立っています。 

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 次に先ほどの案内板に示されていた旧道へ入るため、その先の交差点で土手下の道に降ります。Uターンして旧道入口まで歩き、右折します。入口には旧中山道の標識があるので迷いません。

 歴史の道を歩きます。歴史とは程遠い住宅街の道です。

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 旧道はすぐに菖蒲川に遮られて前へ進めません。

 この先、現代の道は中山道跡をトレースしていません。川の向こう側にも道はありません。

 左折して国道17号に出ました。国道で菖蒲川を渡りしばらく歩くと川岸三丁目交差点に着きます。このあたりに戸田村の一里塚があったそうです。日本橋から数えて4里目の一里塚です。

 交差点を右折して次の通りを左折します。

 静かな旧道跡のような直線道路(下前公団通り)に出ますが、しばらくは旧中山道ではないようです。

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 10分くらい歩くと変形五叉路の交差点に出ます。この道は旧中山道のようです。

 斜め左方向の赤い庇のある酒屋の前の道を入ります。その角には小公園があり、ここにも中山道の説明板があります。

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 すぐに国道17号と合流し、国道を歩きます。

 

 

蕨宿

 

 国道を歩いて10分弱で蕨宿の入口に着きます。

 錦町一丁目交差点で右の旧道に入ります。旧道入口には、冠木門を模したゲートが造られていて、宿場町の雰囲気を出そうとしています。また、分岐の角には蕨宿の石碑が立っています。 

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 旧道には古いお宅がいくつか残っています。

 しばらく歩くと左手に歴史民族資料館別館があります。明治の商家を残しています。

 残念ながら今日は日曜日で休館でした。 

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 その先の左手には歴史民俗資料館の本館がありますが、本陣の跡地に建っています。

 皇女和宮も休憩された場所です。

 ここも休館日でした。

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 蕨宿では重厚な商家の建物もいくつか見ることができます。

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 右手せんべい屋の角を右に曲がると、奥に三学院があります。徳川将軍家から保護を受けていたお寺だそうで、結構立派なお寺です。

 中山道から三学院までの道は地蔵の小路と呼ばれ、お地蔵様がいくつか立っています。

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 中山道に戻り、すぐのところに江戸側の入口にもあった冠木門ゲートが立っています。京側の木戸があった場所です。 

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中山道(2)志村坂上から大宮 その2へ続きます。

 

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