2013年2月23日
高崎宿上木戸
本町一丁目交差点を過ぎると、風景はガラッと変わり、センターラインのない静かな通りになります。
烏川の段丘崖を緩やかに下っていきます。赤坂通りと表示されています。
坂道を下ったところに岡醤油醸造があります。造り酒屋などでも見かけますが、店舗、白壁の蔵、煙突の組み合わせがとても良く、趣があります。
岡醤油の向かいにはレンガ造りの山田文庫の塀があります。塀の奥が私設の図書館になっています。この塀は九蔵町の茂木銀行から移築したものです。
中山道は山田文庫のある常盤交差点を右折します。ここにも旧中山道の標識があります。
ボーリング場やスポーツクラブの前を通り、君が代橋東交差点に着きます。
ここは南北に国道17号、西へは国道18号、東へは国道354号の交差点となっていて、高速道路のインターチェンジのような立体交差になっています。
国道354号へ突き当たる右手には公園があります。その前の歩道脇に、旧君が代橋親柱と説明板があります。
明治11年(1878年)に明治天皇が馬車で渡られたのを記念して名前が付けられました。この親柱は昭和6年(1931年)から昭和62年(1987年)まで使われ、現在の橋が完成した後、この場所に移設されました。
これからこの交差点を横断して現代の君が代橋を渡ります。
国道17号を南へ戻り、来た道を渡る横断歩道を通り過ぎます。その先、「自転車、原付、歩行者、豊岡方面」の標識に沿って国道17号の下をくぐります。
道なりに歩いていくと橋の南側の歩道に出ます。
君が代橋を渡ります。
これまでは付かず離れず国道17号沿いを歩いてきましたが、ここからは国道18号沿いを歩くことになります。
ここまで来ると体も温まり、風も心地よく感じます。
烏川の下流を望むと先ほど、近くまで行った高崎市役所が小さく見えます。だいぶ歩いてきたものです。
上流側には榛名山が大きく見えます。
橋を渡り終えると、国道18号の反対側へ移るため、左手の階段を下ります。
下った先で国道18号の下をくぐると正面に萬日堂が立っています。左にうつむいているみかえり阿弥陀像が安置されています。
道なりに進み、T字路を左折すると、国道18号に出ます。
国道の歩道を歩くとすぐに君が代橋西交差点に着きます。右に入る道は国道406号で、これが中山道です。
国道406号に入って、下豊岡西交差点は直進し、次のY字路を左へ入ります。
Y字路の分岐の角にはくさつ道道標が立っています。「右 はるな くさつみち」と刻まれています。
その先すぐのところにも道標が立っています。
説明板によると、かつて、このあたりにくさつ道との追分があり、草津温泉への案内になっていました。先ほどの道標も元はこの場所にあったようです。二つ合わせて「下豊岡のみちしるべ」と呼ばれています。
下豊岡町、中豊岡町、上豊岡町と歩いていきます。
高崎はだるまの町です。だるま工房をときどき見かけます。
左手には上豊岡の茶屋本陣があります。和宮も休憩されたのでしょうか。
のどかな旧道歩きも終わりに近づいています。
やがて国道18号と合流し、上豊岡町交差点で国道の反対側を歩くために横断します。かなりの交通量です。
国道の南側には碓氷川が流れています。歩行者はその土手の上を歩くことができます。
浅間山がだんだん近づいてきました。
国道脇には一里塚があります。藤塚の一里塚です。南塚のみ残っていて、群馬県内で唯一現存している一里塚です。日本橋から数えて28里目です。
やがて少林寺入口交差点に着きます。本日の街道歩きはここまでとして、国道から右に入って群馬八幡駅を目指します。
国道18号を横断するとそこにもだるま工房がありました。赤く塗る前の白いだるまを天日干ししています。
信越線の踏切を渡った先で道なりに右折すると群馬八幡駅に到着します。時刻は13:00。5時間ちょうどの行程でした。