今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

中山道(15)下諏訪から洗馬 その1

 

2014年5月24日

 

下諏訪

 

 立川から特急あずさに乗って下諏訪駅に10時ちょっと前に到着しました。

 天気は晴れ。今日は最高気温が25℃になるようです。

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 駅前広場には御柱が立っています。下諏訪は御柱祭の町です。

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 10:10に今日のスタート地点である下諏訪駅前交差点に向けて歩き始めます。駅前通りはオルゴール通りと呼ばれています。諏訪地方は精密機器の製造が盛んですが、時計とともにオルゴールも有名なようです。

 すぐに下諏訪駅前交差点に着き、左折して中山道に入ります。国道20号です。

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 中山道に入るとすぐ先で二手に分かれます。国道20号から分かれて左の道に入ります。

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 左手には魁(さきがけ)塚があります。明治維新に政府によって処刑された赤報隊の墓があります。

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 その先、大門通りと呼ばれる県道を横断します。道を渡った右手には大きな常夜燈が立っていて、一之宮常夜燈と呼ばれています。県道を北の方へ進むと諏訪大社下社春宮に通じています。大鳥居も見えます。

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 さらに中山道を進むと交差点の角に、御柱に囲まれた道祖神がひっそりと立っています。

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 やがて道はT字路に突き当たります。よく見ると白い民家と茶色の民家の間に中山道の標識があります。

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 ここが中山道です。

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 狭い路地を抜けると砥川の土手に出ます。ここで川は渡れないので、少し上流にある富士見橋に向かいます。

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 工事中でしたが、砥川の水はきれいです。

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 富士見橋を渡ったところで、左折して川岸の道を進みます。JA共済の看板があるところで、これまた狭い路地に入ります。

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 こちらも民家の間を通り抜けると比較的幅の広い西大路に出ます。横断して直進します。その左手歩道には「左右 旧中山道」と刻まれた新しい道標があります。

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 のどかな住宅街を歩くとその先で木製の橋を渡ります。ここで下諏訪町から岡谷市に入ります。

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 岡谷市に入ると緩やかな上り坂になります。

 下諏訪や岡谷のこのあたり一帯は砥川をはじめとする幾つかの河川が造る扇状地となっています。

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 しばらく歩いた左手角には旧渡辺家住宅入口の標識があります。左折して寄り道をしましよう。細い路地を入っていきます。

 渡辺家は高島藩城下に住まない散居武士の家で、旧宅は18世紀半ばに建てられたと考えられています。明治になってこの一家から3人の大臣を輩出しています。

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 中山道に戻ります。

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 その先、信号のある長地東堀交差点を渡った左手には寛政3年(1791年)に建立された道標が立っています。「右 中山道 左 いなみち」と刻まれています。この「いなみち」が塩尻を通らない初期の中山道だったのでしょうか。

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 生垣の美しい町並みです。新緑がとても鮮やかです。

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 道標から7分ほど歩くと国道20号に出ます。六差路の出早口交差点です。国道を横断して直進方向、岡谷自動車学校方面の道に入ります。

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 すぐの右手、アパートの駐車場の脇に一里塚碑があります。東堀の一里塚です。日本橋から数えて56里目の一里塚です。

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 横河川に架かる大橋を渡ると今井地区に入ります。上り坂が少しきつくなります。

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 一里塚跡から20分弱で左手には今井番所跡があります。高島藩が設けた口留番所で、建屋は元治年間(1864~1865年)のものだそうです。かえでの赤い新芽がきれいです。

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 番所跡の先の向かいに建つのは今井家茶屋本陣跡です。和宮明治天皇も小休止されました。主屋等は国の登録有形文化財に指定されています。

 今井地区は塩尻峠を控え、大変賑わったそうです。

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 この先さらに上りがきつくなります。相変わらず直線的に上っていきます。

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 ひとしきり上ると、左手に諏訪湖を望む場所に出ます。一息つきます。

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 道なりに上っていくと国道20号の下諏訪岡谷バイパスの上を越えます。

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 しばらくバイパスの脇を歩き、T字路を中山道の標識に沿って右に入ります。さらに上りがきつくなります。塩尻峠に向けた本格的な上りが始まります。

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 その先、右手に石船観音に上る階段があります。中山道はその角を右に入ります。

 石船観音は馬頭観音を祀っていて、足腰の弱い人にご利益があると言われています。

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 山の中に入りますが、道は舗装されていて車も通ります。

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 すぐのところに江戸の昔から中山道の大石と呼ばれていた巨石が見えてきます。いかにも転がりそうな大きな石です。

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 大石から10分強、垂直の坂を息を切らしながら上っていくと、ようやく塩尻峠に到着します。

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中山道(15)下諏訪から洗馬 その2へ続きます。

 

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