今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

中山道(16)洗馬から奈良井 その3

 

2015年4月30日

 

贄川関所

 

 贄川駅を過ぎた左手歩道には贄川宿の看板が立っています。

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 国道19号は線路に沿って大きく右へ反れますが、線路の向こう正面には贄川関所跡が見えます。中山道が線路に分断されています。 

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 その先、看板に従って左折して関所橋を渡ります。この橋は中央本線が開通した時に設置されたアーチ型レンガ造りの橋です。平成元年(1989年)に橋の上をリニューアルして歩行者専用となりました。金属パイプを鳴らすと木曽節を奏でることができ、メロディー橋とも呼ばれています。渡った後で橋を振り返ります。 

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 橋を渡ったT字路を左へ下ると関所跡があります。

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 冠木門をくぐると屋根に石を置いた特徴的な建物が建っています。本日は休館日でした。

 贄川関所は中山道の人と物の往来を監視するために置かれた口留番所で、女改め、白木改めなどの役目を担いました。明治2年(1869年)に福島関所とともに取り壊されましたが、昭和51年(1976年)に文献を基に復元されました。当時は今の位置より西側にあり、東を向いて建っていたと説明板では記されています。 

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贄川宿

 

 関所橋の袂まで戻り、T字路を直進すると贄川宿に入ります。木曽11宿の始まりです。

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 贄川宿は昭和初期の大火で昔の町並みは失われました。左手郵便局の向かいあたりに本陣があったそうですが、それを示すものはありません。

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 人通りの少ない贄川宿の町並みを歩きます。

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 贄川宿の入口から5分ほど歩くと左手には深澤家住宅があります。通りに面した主屋は嘉永7年(1854年)に建てられたもので、江戸時代末期の木曽地方における宿駅の町屋の姿を良く留めているものとして、価値が高いと言われています。国の重要文化財に指定されています。

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 右手にあるひのき屋漆器店の先、T字路を右に入ります。角には中山道の小さな標識があります。京側の桝形があった場所です。

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 細い路地の先、突き当りを左折しますが、その先はJRの線路に遮られています。

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 中山道の標識に従って右手の跨線橋中央本線を越えます。

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 橋を渡ると国道19号に出ます。ここからは国道を歩きます。平沢まで4km、奈良井宿まで6kmとなりました。

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 国道を歩くと右手に「贄川のトチ」という看板があります。右奥に入ったところでトチの大木が見えます。樹齢1,000年、高さ33m、幹回り17.5mの巨木で、長野県の天然記念物に指定されています。

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 さらに国道を歩きます。国道の気温表示は21℃です。かなり暑いです。

 その先、左手に木曽路民芸館が見えてきます。

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 木曽路民芸館の駐車場の脇を進みます。

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 国道に沿って歩きます。仮設の歩道でしょうか。

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 突き当りでこれも仮設の階段を上がり、その先、草道を下ります。

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 草道を下っていくと、下の方に桃岡の家並みが見えてきます。

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 この先で道を間違えたようです。突き当りの民家の庭の前を左折すると、舗装道路に出ます。

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 舗装道路を右折して国道19号へ向かいます。国道との合流地点の手前で一里塚碑があるはずなのですが、見当たりません。ここで道を間違えたことに気が付きました。

 国道の手前、T字路の右手方向を見るとありました。畑の脇に一里塚碑が。どうやら一里塚碑の前の道が中山道のようです。押込の一里塚です。日本橋から数えて63里目の一里塚です。

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 桃岡交差点を左折して国道19号に入ります。交差点脇の奈良井川を渡り、中央本線の高架をくぐります。

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 奈良井川の流れは急です。

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 その先、龍門堂の工場が見えるあたりで左の道へ入ります。中山道の小さな標識もあります。

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 工場の裏手を通り、長瀬地区を歩きます。

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 10分弱で再び国道に出ます。その先には「木曽漆器の街 平沢」の看板が出てきました。

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