今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

中山道(17)奈良井から藪原 その1

 

2015年9月12日

 

平沢

 

 今日のスタート場所は奈良井駅ですが、前回、せっかくの平沢の町が道路工事中で雑然としていたのと、平沢の先にある橋戸の一里塚碑を見逃していたので、平沢から歩き始めることにしました。

 朝方の地震で10分遅れのあずさに乗り込み、塩尻経由で木曽平沢駅に11:10に到着しました。天気は快晴です。昨日まで梅雨前線や台風の影響でどうなるかと思いましたが、とても良い天気になりました。今日は奈良井の町をゆっくりめぐるのと鳥居峠を越えれば良いので遅めの歩き始めです。11:20に木曽平沢駅から歩き始めます。

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 駅を出て右脇の道を道なりに下っていくと、前回歩いた中山道に出ます。

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 街道沿いにある漆器店を覗いてみたり、通りをウロついたりしました。道もきれいになっています。

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 そして、奈良井宿に向けて歩き始めます。家並みを通り抜けると中央本線の踏切があります。前回はこの踏切を渡りましたが、中山道はその手前の道を右に入ります。

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 すぐに、奈良井川にかかる線路の鉄橋の下をくぐります。その先、川沿いの土手道を歩くと、前方に奈良井川に架かる小さな橋が見えてきます。道端にはコスモスが咲き始めています。そろそろ秋です。

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 この小さな橋を渡り、林?パターゴルフ場?を通り抜けた奥に橋戸の一里塚碑が立っています。中山道が開設された初期には奈良井川左岸のこの地に街道が通っていましたが、その後、いつの日か右岸に移され一里塚は使われなくなりました。日本橋から数えて64里目の一里塚です。

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 中山道に戻りしばらく歩くと前方に国道19号が見えてきます。

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 前回は国道から奈良井大橋を渡りましたが、今回は手前の歩行者用の橋を渡ります。

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 橋を渡り、左折すると大橋の袂に出るので、そのまま前回歩いた道を奈良井駅目指して歩きます。

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 そろそろ秋です。

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 平沢の駅から40分ほどで奈良井駅に到着しました。本日のスタート地点です。駅前には奈良井宿の碑と説明板があります。

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 奈良井宿中山道最大の難所といわれた鳥居峠を控え、峠越えに備えて宿を取る旅人が多く、「奈良井千軒」と言われる賑わいを見せていました。現在も宿場町当時の姿を残した建物が両脇に立ち並んでいます。重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

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 2階部分を広げた出梁造りです。

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 町並みの中ほどにある奈良井会館観光案内所で地図をもらいました。その向かい、右手の路地に入ると本陣跡碑が立っています。

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 本陣跡に通じる路地から街道に戻ります。

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 その先、旅籠伊勢屋があります。現代も旅館として泊まることができます。一度はこのようなところに泊まってみたいものです。伊勢屋は下問屋も務めていました。

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 すぐのところに上問屋の手塚家があります。現在は史料館になっています。

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 はす向かいにあるさつき庵で昼食を取りました。

 さつき庵の先で、中町と上町の境にある鍵の手と呼ばれる桝形を通ります。

 傍らにNHKの朝ドラ「おひさま」のロケ地であったことを示す掲示があります。

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 上町に入ります。

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 1kmに及ぶ奈良井宿の町並みが終わると、右手には高札場が再現されています。その先には鎮神社があります。元和4年(1618年)に流行した疫病を鎮めるために、下総国香取神社から勧請し、鎮神社と呼ばれるようになりました。本殿は寛文4年(1664年)に建てられたものです。

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 神社を出て坂道を上りつつ振り返ると奈良井の町並みが一望できます。

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 その先で、右の階段を上がります。

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 杉林の中の結構きつい草道を上りますが、すぐに先ほどの車道に出ます。

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 右に曲がって車道を上ります。その先、道は二手に分かれます。左手はならい荘に入る道で、中山道は直進します。すぐの右手に鳥居峠への登り口があります。傍らには信濃路自然歩道鳥居峠ルートの地図と中山道の道標が立っています。

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中山道(17)奈良井から藪原 その2へ続きます。

 

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