今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

中山道(19)木曽福島から須原 その3

 

2015年11月21日

 

寝覚ノ床

 

 越前屋とたせやの間の坂道を下ると国道19号に出ます。国道を横断して正面の臨川寺に入ります。入口で拝観料を払います。

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 境内に入り直進すると展望台になっていて、直下に寝覚ノ床を望むことができます。

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 中央本線の線路のさらに下に見えます。

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 境内の左手から下る道があり、川岸へ出ることができます。こちらもかなりの急坂です。帰りが大変だなあと思いつつ降りていきました。

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 寝覚ノ床に着きました。花崗岩が川の流れに削られてできた景勝地です。浦島太郎伝説が残っていて、浦島太郎が玉手箱を開けた場所と言われています。

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 臨川寺に戻り、国道19号を横断したところに先ほどの越前屋が新しい蕎麦屋を出しているので、ここで昼食を取ることにしました。越前屋は十返舎一九の木曽街道膝栗毛にも出てくる蕎麦屋で、弥次さん喜多さんも食べた寿命蕎麦を食べました。

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 坂道を上っていきます。帰りは結構大変です。こうやってみると、中山道筋は高台を通っていることがよく分かります。木曽川による水害を避けているのでしょう。

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 越前屋の角を右折して中山道に戻ります。すぐの左手には桂の大木が立っています。説明板では上松の桂の木の中で一番大きく、幹回りが4.1mあるそうです。上松町の天然記念物に指定されています。

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 その先、角に郵便局があるところで道は二手に分かれますが、中山道は左の道に入ります。

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 上松中学校の脇を通ります。

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 しばらく歩くと車道は行き止まりになりますが、車止めの先には石畳の下り坂があるのでここを降ります。紅葉した葉が石畳に落ちて、いい感じです。

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 すぐに車道と合流すると、その先で滑川橋を渡ります。下流側は大きく開けています。滑川は木曽川の支流ですが、急流で白い大きな岩が転がっています。このあたりも花崗岩なのでしょうか。

 後で調べてみたところ、中央アルプス木曽駒ヶ岳から西側の上松町を含む木曽の町々の地質は花崗岩地帯になっているそうです。

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 5分ほど山の中を歩くと、下り坂の先に中央本線の線路が見えてきます。

 秋です。うろこ雲でしょうか、ひつじ雲でしょうか。

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 坂を下っていくと、線路より低くなったところで道なりに右に曲がって中央本線の下をくぐります。その先小野の滝交差点で国道19号と合流します。

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 交差点を左折して国道の歩道を歩きます。

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 すぐの左手奥には小野の滝が見えます。小野の滝は木曽八景のひとつに数えられていた中山道の名所で、広重・英泉の木曽海道六拾九次の浮世絵にも描かれています。残念ながら、中央本線の鉄橋越しにしか見ることができません。

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 小野の滝から歩いて7分、中山道は左の道を上ります。

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 分岐の場所に萩原の一里塚の碑があります。日本橋から数えて73里目の一里塚です。

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 坂を上っていくと萩原地区に入ります。常夜燈が立っています。

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 すぐに国道19号と合流し、国道の歩道を歩きますが、再び左の道へ入ります。

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 線路の下をくぐります。

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 道なりに右に曲がって線路脇を歩きます。

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 坂道を上がっていくと、線路や木曽川を見下ろす高台に出ます。

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 宮戸地区を抜けると木曽古道と記された標識が立っています。古道は左へ入るようです。

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 その先は徐々に下っていきます。民家の庭先じゃないのと思えるところを通過します。

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 中山道は草道になります。とても気持ちのいい歩きです。

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 これまでと同じパターンで、線路脇を下って線路より低くなったところで、標識に従って線路をくぐります。その先で国道19号に出ます。

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 またもや左の道に入ります。

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 線路際を、弧を描くように歩いていくと再び国道に出ます。

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