今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

日光街道(8)大沢から神橋 その3

 

2014年4月26日

 

七里

 

 並木太郎を過ぎると、左手に僅かな幅ですが歩ける歩道が現れます。

 その先、杉並木を抜けると、左手には明治天皇七里御小休所跡があります。明治天皇が休憩した建物が残っているそうです。

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 街道の反対側からは、東武線の線路の向こうに残雪を頂いた日光の山々を望むことができます。

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 このあたりは、杉並木が途切れると民家が並び、さらに、並木に入るといった繰り返しになります。左手の民家の向こうには男体山を望むことができます。

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 明治天皇の碑から10分弱で宝殿交差点に着きます。交差点を直進すると再び杉並木に入ります。

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 宝殿交差点からすぐのところで、筋交橋を渡り、その先左手にあるミニ旧道に入ります。

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 砂利道の杉並木をしばらく歩くと、すぐに国道119号と合流します。正面にはJR日光線のガードが見えます。

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 国道に合流すると、横断して反対側の歩道を歩き、JR日光線のガードをくぐると、右手にミニ旧道の入口が現れます。こちらの杉並木は完全に人が通る幅程度の道になっています。

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 すぐに国道と合流します。

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 さらにその先、右に入るとJR日光駅となります。とうとう日光までたどり着きました。目指す神橋までもうすぐです。

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 相生交差点を右折してJR日光駅に立ち寄ります。交差点の左角には日光並木街道石碑が立っています。

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 JR日光駅の駅舎は大正元年(1912年)に造られた瀟洒な建物で、2代目となります。

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 相生町交差点まで戻り、右折して再び日光街道に入ります。

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鉢石宿

 

 相生交差点から最後の杉並木を歩き、数分で東武日光駅前交差点に着きます。ここから鉢石宿に入ります。このあたりに木戸がありました。東武日光駅を少しだけ覗き、街道を進みました。

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 行幸町交差点を過ぎると、鉢石宿の中心部となり古い商家が点在します。少々、雲行きが怪しくなってきました。雷雨になりそうな空ですが、まあ、雨具を用意しているので心配は不要でしょう。

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 御幸町交差点の先、右手の蕎麦屋魚要あたりが入江本陣のあったところです。説明板も何もありません。

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 その先、道が右にカーブする手前、ゆば屋のさんフィールドあたりが高野本陣のあったところです。こちらも、本陣を示すものは何もありません。

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 名物の羊羹屋も何軒か見られます。

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 左手、日光金谷ホテル入口に日光物産商会が立っています。明治後期に建てられた建物で、日光金谷ホテルの土産屋として創業しました。国の登録有形文化財に指定されています。

 道を隔てた反対側には、徳川家康のブレーンと言われた天海大僧正の像が立っています。

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 そして、東武日光駅前交差点から歩いて20分、ついに神橋に到着しました。これで日光街道は完歩です。

 日光街道関東平野内を通る街道なので、比較的間を空けず、冬から春の間に一気に歩き通すことができました。

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 大谷川に架かる日光橋から神橋を眺めます。これまでの日光の町並みから一変、背後には大自然が広がっています。

 神橋は寛永13年(1632年)に現在のような朱塗りの橋が架けられました。神聖な橋とされ、神事や将軍の社参等重要な行事のみに使用されてきました。明治時代に大谷川の洪水で流されてしまいましたが、明治37年(1904年)に再建されました。現在は有料で橋を渡ることができます。山口の錦帯橋、山梨の猿橋と並び日本三大奇橋の一つとされています。

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 日光橋を渡った神橋交差点の先は、日光の社寺のある日光山内です。交差点の正面には杉並木寄進碑が立っていて、日光杉並木の起点を示しています。

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 神橋交差点を左折して東照宮を目指します。以前、中を見学させてもらったので入口までで引き返しましたが、いつもの通り観光客でごった返していました。

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 途中、右手には輪王寺がありますが、三仏堂は改修工事中でした。

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 そのまま、来た道を戻り東武日光駅を目指します。

 そして、14:35に東武日光駅に到着しました。本日は5時間10分の行程でした。雨にも降られず、天気も回復してきました。14:55の電車に乗って帰路につきました。

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日光街道(8)大沢から神橋  その2へ戻ります。

 

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