今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

日光御成街道(3)岩槻から幸手 その1

 

2014年12月27日

 

岩槻宿

 

 日光御成街道歩き、3日目にして最終日です。岩槻宿から幸手日光街道追分までの17kmを歩きます。天気は晴れ。今日も寒いです。8:25に岩槻駅を出発します。

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 駅前通りを南下して、本日のスタート地点である岩槻駅入口交差点を左折して日光御成街道へ入ります。

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 街道に入ってすぐの洋館は旧中井銀行岩槻支店の建物です。大正時代に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されています。煉瓦造りがお洒落です。

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 岩槻宿を歩きます。ランプを模した街灯がこれまたお洒落です。

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 久保宿通りの標識が立っています。市宿町から久保宿町に入っています。

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 岩槻駅入口交差点から5分強で、旧市役所跡地に着きます。その手前の角に一里塚跡の碑が立っています。日本橋から数えて9里目の一里塚です。

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 その先、5分で渋江交差点に差し掛かります。日光御成街道はここを左折しますが、時の鐘が残っているということなので右折して寄り道をします。

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 すぐの左手に、時の鐘の場所を示す標識が民家のブロック塀にあり、左の路地に入ります。

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 路地を入ると時の鐘が立っています。現在の鐘は享保5年(1720年)に改鋳されたもので2代目だそうです。

 時の鐘が立つあたりは小公園になっていて、城下町の説明板が立っています。当時の岩槻城の地図を見ると、三方を元荒川に囲まれ、さらに、沼地の中に配置されていたようです。天然の要害になっていて、これでは簡単には攻め入られることはなさそうです。時の鐘の先が城の渋江口であり、その先に大手門がありました。

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 再び、渋江交差点に戻り、直進して街道を進みます。渋江通りの標識が立っています。

 岩槻宿はこれまで通った市宿町、久保宿町を中心に合わせて九つの町から成り立ち、岩槻九町と呼ばれていました。渋江町はその一つです。

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 渋江交差点から5分ほどで東武野田線の下をくぐります。

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 少し歩くと、田中町の標柱が立っています。このあたりに岩槻城下田中口がありました。

 さらに、街道は大きく右にカーブします。カーブの手前、左手に、龍門寺の入口がありますが、その角に出口町の標柱が立っています。このあたりが岩槻宿の日光側の入口で番所がありました。

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 標識の先、人間総合科学大学の前で街道は右に大きくカーブします。

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 出口町の標識から8分で元荒川を渡る慈恩寺橋に着きます。

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 元荒川は意外と水量が多いです。橋を渡った左手袂に、猿田彦大神が祭られています。

 橋の名前の由来となった慈恩寺はこの先の右手、少し離れたところにあります。徳川家康から寺領を受けた寺です。

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 元荒川を渡ってから27分歩くと、右手、会社の塀の凹みに一里塚跡があります。相野原一里塚で、日本橋から数えて10里目の一里塚です。東塚(復元)を気にして見ていましたが、どうやら、西塚が現存しているようで、見逃してしまいました。

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 このあたりから、杉並木の跡をところどころ見ることができます。

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 一里塚跡から20分ほど歩くと白岡市に入ります。

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 すぐのところで黒沼用水の上を越えます。用水は暗渠となっていて、その上が「水と緑のふれあいロード」と呼ばれる遊歩道に整備されています。

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 その先も、ところどころ、並木名残りの杉の大木がそびえ立っています。

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日光御成街道(3)岩槻から幸手 その2へ続きます。

 

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