2014年10月18日
追分宿分去れ
北国街道。いい響きです。以前から気になっていた北国街道歩き、中山道を少し休んで、この秋に善光寺まで行ってみようと思い立ちました。
夜明け前に家を出て、7:45に信濃追分駅脇の駐車場に着きました。天気は快晴。気温は6℃と街道歩きにはちょうど良い季節になりました。今回は、昨年秋に汗で体が冷えてしまった反省を踏まえ、速乾性のTシャツと速乾性のシャツにソフトシェルジャケットを羽織って臨みます。
7:55、信濃追分駅から本日のスタート地点である追分宿、分去れに向かいます。
別荘地を抜け、およそ、15分で追分宿内の中山道との合流点に着き、左折して街道に入ります。朝の追分宿には誰もいません。
追分宿は標高1000m付近にあり、紅葉が進んでいます。
さらに10分ほど歩くと、追分交差点で国道18号と合流します。
角に建つつがる屋から50mほど西へ歩くと中山道と北国街道の追分、分去れがあります。ここが北国街道の起点になります。
左が中山道、右が北国街道です。中山道を歩いてこの地を通過したのは昨年5月でした。角には道標や常夜灯が立っています。
北国街道に入り、しばらく静かな道が続きます。
浅間サンラインを横断して、分去れから5分で、国道18号と合流します。国道左手には盛盛亭があります。
そのまま、国道の歩道を歩きます。道はゆっくり下っていきます。
右手には、浅間山の雄大な姿が広がっています。青空に映え、素晴らしい眺めです。
下り坂はさらに続き、御代田町に入ります。気温7℃、さほど寒くはありません。
国道18号を歩き始めて25分、御代田工業団地の看板の先で左斜めの旧道に入ります。
このあたりは、稲刈りが終わった後で、藁を干しているところをよく見かけます。遠方には蓼科山もくっきりと見えます。
その先、少々寄り道をします。馬瀬口の一里塚へ向かうため、国道から左に入ってすぐのコメリのある十字路を右折します。
すぐに先ほど分かれた国道18号との交差点、三ツ谷交差点に出ます。ここを横断して直進すると、その先の雀ヶ谷交差点を右折します。
木々の多い住宅地を歩いていきますが、延々15分歩いても一里塚が見当たらず、行き過ぎてしまったことに気付きました。あきらめて、来た道を引き返したら、その途中、左手(北国街道から歩くと右手)に馬瀬口一里塚跡の標柱が立っているではありませんか。うっかり見過ごしてしまったようです。雀ヶ谷交差点を曲がってから3分のところです。
路地を入ると広場になっていて、二つの塚が良好に残っています。説明板によると、北国街道の支道にあった一里塚とのことです。こちらは西塚です。
木々に囲まれていますが東塚です。
再び、コメリの交差点に戻り、右折します。民家の点在する街道を歩き濁川を渡ります。このあたりは、馬瀬口と呼ばれています。
追分の一里塚の次は、支道には先程の馬瀬口の一里塚、中山道には御代田の一里塚がありますが、北国街道ではどこにあったのでしょうか?
街道を歩いて7分ほどで、国道18号と再び合流します。三ツ谷西交差点です。
国道を横断して、斜め右の道に入ります。
その先も静かな馬瀬口の町並みが続きます。
国道を横断して10分、信号機のある交差点の手前、右手に、長屋門のお宅があります。門の前には明治天皇馬瀬口御小休所の石碑が立っています。
馬瀬口の古い町並みはまだまだ続きます。
街並みを抜けると、南側が開け、案山子の立つ田んぼの向こうに蓼科山が見えます。
やがて、国道18号と合流します。
国道を歩くと、小諸市に入ります。
小諸市に入ってすぐに道は左にカーブします。その左手には田切地形を見ることができます。
田切地形とは、浅間山の火山活動で堆積した軽石層が川で浸食され、凹状の谷を形成するものです。このあたりでは、谷の底の部分が田んぼに使われています。見ると一部は稲刈り前の金色の田が広がっています。
道はすぐに上り坂になります。十石坂と呼ばれています。田切地形の上部へ上っています。
その先で上信越自動車道の上を越えます。
平原東交差点を通過して、すぐを左へ入ります。