今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

北国街道(1)信濃追分から田中 その2

 

2014年10月18日

 

平原一里塚

 

 平原東交差点の先で左に入ってすぐの左手に平原一里塚跡碑が立っています。中山道の追分一里塚が日本橋から数えて39里目なので、ここ平原一里塚は41里目のようです。隣には馬頭観音も立っています。

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 一里塚から7分ほど歩くと右手の民家の前に枝を真横に伸ばした立派な松の老木があります。平原の松と呼ばれています。加賀の殿様も愛でたそうです。

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 白壁の塀に土蔵と旧道らしい道が続きます。趣のある街並みです。

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 柿もいっぱい実っています。

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 平原の松から10分ほどで、道は二又に分かれますが、ここは左(直進)へ進みます。

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 やがて下り坂になり、道なりに右へカーブします。その先で橋を渡り、正面の車止めの先を進みます。突き当りを左折して、階段を下ると、国道141号の下をくぐる通路に出ます。ここは、国道18号に国道141号が合流する十字路で、平原交差点です。国道141号の下をくぐります。

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 地下通路をくぐって、直進すると、国道18号の歩道に出ます。

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 左手には田切地形を望むことができます。谷の底には、先ほど渡った川が流れています。

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 火山灰台地の上に向かって歩きます。

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 しばらく国道の歩道を歩き、7分でY字路に着きます。四ツ谷東交差点です。右が国道18号で、左の国道141号に入ります。

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 四ツ谷東交差点から10分ほどで、四ツ谷交差点に着きます。五叉路となっていますが、左斜めの細い路地(下の写真、左の赤い瓦の商店の右側の道)を下ります。

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 坂を下り、突き当りのT字路を右折します。この角に、甲州道の道標があったようですが見過ごしてしまいました。甲州街道の韮崎宿に通じる佐久甲州道との追分でした。

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 乙女橋を渡ると乙女地区に入ります。ここでも田切の地形が見られます。

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 乙女坂を上っていきます。

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 T字路を右折してから5分で、再び国道141号と合流します。

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 国道141号を歩いてすぐに唐松交差点に着きます。道は三方に分かれ、真ん中の道が旧北国街道です。

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 なぜか、右側の新道の両脇に一里塚があります。唐松の一里塚です。日本橋から数えて42里目の一里塚です。

 西塚です。

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 こちらは東塚です。

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 真ん中の道を直進します。緩やかな上り坂に変わります。

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 最後の急坂を上り切ると、先ほどの新道と合流します。

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小諸宿

 

 その先、すぐに蛇堀橋のT字路着きます。「ここは与良街 北国街道」と書かれた木柱が立っています。ここには小諸宿の東の木戸がありました。番所跡があったようですが見過ごしてしまいました。

 蛇堀橋とありますが、橋はなく、川は地下を流れているようです。左手に蛇堀川の標柱が立っています。かつて、蛇堀川は小諸城の外堀の役割も兼ねていました。

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 ここからは与良町に入ります。

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 「ここは与良街 北国街道」

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 与良橋からすぐの右手に、北国街道与良館があります。

 北国街道与良館は江戸時代の漆器松屋の建物を整備したもので、現在は地域のコミュニティの場や街道歩きの休憩所となっています。建物の裏には、小諸城銭蔵などいくつかの蔵が移設されています。また、敷地内には、高浜虚子記念館もあります。与良町はかつての庄屋や豪農の屋敷が多かったそうです。

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 敷地内にある小諸城銭蔵です。江戸時代に小諸城内に建てられましたが、明治に入り民間に払い下げられて、この地に移築されました。

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 所どころ昔の趣を残すお宅が並ぶ与良町を歩きます。

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