今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

北国街道(3)坂城から篠ノ井 その1

 

2014年11月11日

 

坂木宿

 

 北国街道歩きの3日目です。天気は今日も晴れ。気温は若干低く寒いです。日中は15℃くらいになる予報のようです。8:50頃、上田東急インホテルを出発し、しなの鉄道で移動します。

 およそ10分で坂城駅に着き、9:15に駅から歩き始めます。

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 駅から歩いてすぐのところにある本日のスタート地点に出ます。北国街道は、下の写真のT字路を右手から来て(昨日の行程)、右折して直進方向へ進みます。

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 T字路を過ぎてすぐの右手に、坂木宿ふるさと歴史館があります。戦国時代にこの地を治めていた村上義清親子の資料や坂木宿に関係する資料を展示しています。

 この場所は坂木宿本陣のあった場所で、正面には表門が残っています。表門の脇には明治天皇御小休所の石碑も立っています。

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 本陣の表門です。

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 その先、右手には「さかた」と書かれた旧庄屋宅が建っています。屋根には気抜きが付けられています。

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 街道は日名澤川を渡り、さらに北へ向かう大門町が続きます。うだつや千本格子のある旧家が並んでいて、趣のある街並みです。

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 本日のスタート地点から7分で、街道は赤い郵便ポストの前で左へ曲がります。正面には坂城神社の鳥居が見えます。

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 大門町から新町へ入ります。静かな町並です。初期の坂木宿は、昨日歩いた横町と本陣のある立町で形成されていましたが、宿が繁栄するようになり、大門町、新町へ伸びたそうです。

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 さらに、3分で街道は再び直角に左へ曲がります。

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 街道はすぐに右へ曲がりますが、その左手角に常夜灯が立っています。嘉永6年(1853年)に建立された善光寺常夜灯です。このあたりが坂木宿の入口でした。

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 その先は紅葉した山が近くなり、トンネルに入るしなの鉄道の高架をくぐります。

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 常夜灯から7分で国道18号と合流します。国道の向こうは千曲川が流れています。

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 右折して国道脇の歩道を歩きます。写真にはうまく捉えきれませんでしたが、このあたりは横吹八丁と呼ばれる難所で、右手から険しい山並みが迫り、千曲川の流れがぶつかるところでした。このため、街道は中腹の斜面を通っていました。

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 歩道脇にはバラが植えられています。坂城バラ街道という看板も立っています。町内にあるさかき千曲川バラ公園のばら祭りが有名だそうです。

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 坂城バラ街道の看板の先、左手に車のパーキングがあります。車の行き交う国道をやっとの思いで横断しました。パーキングの裏は広大な千曲川の河原と川の流れが広がっています。このあたりに笄(こうがい)の渡しがありました。

 戦国時代、この地を治めていた村上義清の居城である葛尾城が、武田信玄に攻められて落城しました。この時、この場所から対岸に逃れよとした義清夫人を、戦火の中、危険を省みずに舟を出してくれた船頭に夫人は大変感謝して、笄(髪飾り)を渡したという謂れがあります。村上義清は葛尾城落城の後、上杉謙信を頼って越後に渡り、これがきっかけで川中島の合戦へと繋がりました。

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 パーキング裏の細道を進むと苅屋原交差点で国道に出ます。

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 再び、国道の歩道を歩きます。

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 横吹きの続きでしょうか、切り立った岩壁が見えます。

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 苅屋原交差点から15分で千曲市に入ります。国道の遥か先には北アルプスあたりの雪山が見えます。

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 千曲市に入ったところで街道は右手、しなの鉄道の踏切を渡ります。反対側の歩道を歩いていましたが、交通量が多く、横断歩道もないので、少し先の磯部南交差点の信号で渡り、踏切まで引き返しました。踏切には岩崎街道踏切と記されています。

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上戸倉宿

 

 線路を渡って道なりに歩くとすぐにY字路に出るので、左の道へ進みます。分岐の角には道祖神が立っています。このあたりから、上戸倉宿に入ります。

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 上戸倉宿の町並みです。本陣や問屋場跡があるようですが、説明板もなく分かりませんでした。

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 Y字路から5分で、街道は突き当たりを左折します。

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 道なりに住宅地を進むと、再び、しなの鉄道の踏切を渡ります。

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 すぐに磯部交差点で国道18号に出ます。交差点を横断した左角に消防署があり、その角を左に入ります。

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 消防署の角を左に入ってすぐ、さらにY字路があり、右の道に入ります。その分岐の角には聖徳太子と記された石碑が立っています。

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 住宅地を抜け、再び国道に合流します。消防署の角から入って3分のところです。

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北国街道(3)坂城から篠ノ井 その2へ続きます。