今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

北国街道(4)篠ノ井から善光寺 その2

 

2019年5月2日

 

丹波島の渡し

 

 土手道に上ると犀川が広がります。角に丹波嶋の渡しの石碑が立っていて、小林一茶十返舎一九の句が記されています。

 「まっすぐにかすみ給ふや善光寺」 小林一茶

 一茶はこの渡しをよく利用していましたが、ここから一直線で善光寺が見えたのでしょうか。

 「大江山ならねと酒の鬼ごろし売る家もある丹波島かな」 十返舎一九

 犀川の流れは急で、渡しには対岸まで綱を懸け、それを手繰って舟で渡りました。

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 西の方に目をやると雪を頂いたアルプスの山々が見えます。

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 渡し付近から丹波島橋方面を望みます。

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 丹波島橋を渡るため、遊歩道から土手道に上がります。丹波島橋南詰交差点を左折して橋を渡ります。

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 橋の長さは結構あります。橋の欄干には、時代ごとに犀川の渡しを描いたレリーフと説明が記されています。

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 犀川の流れは雪解け水を集めているせいなのか、水量が豊富です。 

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 8分ほどかけて丹波島橋を渡ると道の両側に善光寺常夜燈が立っています。下の写真は左側の常夜燈です。北国街道はここから右斜めの道に入ることになっていますが、交通量の多い国道117号を渡るため、少し先にある歩道橋で越えます。

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 先ほど右手に見えた善光寺常夜燈まで戻ります。海抜357m、日本海まで223kmの標識があります。

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 右側の善光寺常夜燈から右の道へ入ります。

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 すぐに、先ほどの国道117号と交差する県道372号に出ますが、横断歩道がありません。やむを得ず、左手にある国道117号との交差点、荒木の交差点まで行き、県道を横断して、北国街道の続きに入ります。

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 昔ながらの細い道を進みます。小林一茶も詠んだ直線の道を辿ります。

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 常夜燈から18分で、正面に線路らしきものが見えてきます。線路まで行くと道路は工事中で、標識に沿って跨線橋へ向かいます。

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 やはり雪国の跨線橋ですね。階段は屋根付きになっています。

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 跨線橋を渡り終えると、線路に沿って長野駅方面へ歩きます。

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 道なりに歩き、分岐は右方面へ進みます。長野駅南交差点を横断すると、ここから善光寺まで一直線の道が復活しています。

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 末広町交差点を過ぎると、急に観光客が多くなります。

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 常夜燈のモニュメントが立っていて、参道の雰囲気を出しています。

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 新田交差点から先は車両が通行止めになっています。明日から善光寺花回廊のイベントがあるようで、その準備が行われています。ところどころ、左右の商店には旧家の建物が残っています。

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 大門交差点の両脇には常夜燈が立っています。これらは善光寺境内から移設したものです。

 その右手には八十二銀行大門支店の瀟洒な建物が建っています。大正13年1924年)の建物を平成9年(1997年)に再現したものです。

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善光寺宿

 

 右手には旧本陣であった藤屋旅館があります。加賀藩の常宿でした。

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 本陣の先が善光寺交差点で、北国街道はここを右に曲がります。本日の北国街道歩きはここまでとして、この先の善光寺へ行くことにします。ゴールデンウイークの最中でもあり、このあたりから観光客がさらに急増します。

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 その先で仁王門をくぐります。両側に大きな仁王様が立っています。

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 仲見世通りに入りますが、人で溢れかえっています。

 さらに、正面には三門が立っています。鳩が隠れている善光寺と書かれた額が有名です。観光客を写真から外したので変なアングルになっています。

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 そして、本堂に到着します。何度見ても大きくて立派です。

 ここからは車を置いた長野駅東口まで参道を引き返します。

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 本堂から30分弱かけて歩き、13:05に長野駅善光寺口に到着しました。本日は3時間20分の行程でした。

 善光寺宿の先、高田方面へは別の機会に挑戦しようと思っています。

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北国街道(4)篠ノ井から善光寺 その1へ戻ります。