今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

日光千人同心街道(1)西八王子から箱根ヶ崎 その1

 

2014年12月30日

 

千人町

 

 日光千人同心街道を歩くことにしました。多摩地区や埼玉県西部では「日光街道」という標識をよく見かけます。なんで日光街道?と思っていましたが、改めて調べてみると、八王子の千人同心が日光勤番のために整備した街道であることが分かりました。

 8:25に西八王子駅北口を出発して、スタート地点の千人町交差点を目指します。晴れてはいますが、かなり寒いです。場所によっては、昨日降った雨で路面が凍結しています。

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 歩道には千人同心の被っていた傘を模したブロックがあります。街道歩きの雰囲気が盛り上がります。

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 すぐに、国道20号に出るので右折します。西八王子駅西交差点です。

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 しばらく、甲州街道を江戸方面へ目指して歩きます。並木のイチョウの枝がきれいに刈られています。紅葉の時期は見事なのでしょうね。

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 甲州街道を歩いて3分で千人町交差点に着きます。これから始まる日光千人同心街道歩きのスタート地点です。

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 千人町交差点から江戸へ向かって歩くこと5分強で追分交差点に着きます。

 左からの陣馬街道と甲州街道との角に道標があると言われていましたが、見当たりません。歩道が工事中だったので、どこかに移動したのかもしれません。

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 追分交差点から、陣馬街道へ少し左へ入った分岐の角に八王子千人同心屋敷跡碑が立っています。

 八王子千人同心は江戸時代に、このあたりを中心に居を構えていた半士半農の武士集団です。

 元々は甲斐武田氏の家臣で、甲州の国境を守っていましたが、天正10年(1582年)に武田氏が滅んだ後は徳川家康が召し抱え、同じように国境を守っていました。家康が江戸へ移封されてからは、ここ八王子に移り、江戸の西側の守りを担うようになりました。戦乱の時代が収まると、家康の墓のある日光東照宮の警備、防火の役目「日光火の番」を命じられ、50人一組で半年ごとに交代で日光に赴きましました。その役目は幕末まで続けられました。

 足元の路面は完全に凍っていて、とても歩きづらいです。

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 歩道橋からの眺めです。右手甲州街道をさらに江戸方面へ進みます。

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 ところどころ旧家や見世蔵を見ることができます。

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 追分交差点からおよそ10分で八幡町交差点に着きます。ここを左折して、甲州街道と別れます。この先は、現代の道としては国道16号になります。

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 八幡交差点から8分ほど歩くと、右手には極楽寺の立派な山門が建っています。三つ葉葵の紋が飾られています。永正元年(1504年)創建と言われ、北条氏照八王子城築城の際にその城下へ移転させましたが、八王子城が落城した後、この場所に移されました。

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 極楽寺の先、浅川に架かる浅川橋を渡ります。

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 浅川の流れは穏やかです。寒いけどまずまずの天気です。

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 さらに、川口橋を渡り、稲荷坂交差点を越えると上り坂に差しかかります。稲荷坂と呼ばれています。浅川によって削られた丘陵地帯を越えます。

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 稲荷坂を上って3分で、坂の途中から国道16号と別れて右の道に入ります。

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 ひよどり公園の脇を上っていきます。

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 ひよどり公園の脇を回り込むように坂道を上っていくと、その先にうかい亭(鉄板焼き屋)があります。その駐車場脇から八王子の街並みを一望することができます。だいぶ上ってきました。

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 さらに、その先のY字路は左へ進みます。新興住宅地の中を通り、小宮公園の脇を進みます。結構大きな公園のようです。ひよどり山中学校脇を通ります。 

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 公園脇の先は下り坂になり、さらに歩道もなくなります。横を通る車がスリップしないかハラハラしながら下っていきます。

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 山から下り切ると中央自動車道の上を越えます。このあたりの道路も完全に凍結していて、車に近寄らないように、中央自動車道に架かる橋を渡ります。

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 さらに坂を下ります。鶯啼庵(京懐石料理屋)の脇を下って行きます。

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 すぐに八王子ICの料金所の下をくぐります。

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 静かな住宅街を抜けると、再び国道16号と合流します。稲荷坂で国道から右に入って20分強かかりました。右折して国道の歩道を歩きます。

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 さらに、谷地川を渡り、左入橋交差点、左入町交差点を過ぎると再び上り坂になります。谷地川によって形成された低地から再び丘陵地を上ります。

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日光千人同心街道(1)西八王子から箱根ヶ崎 その2へ続きます。

 

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