2014年12月30日
加住丘陵
坂を上り切ったあたりで、道路左手に滝山城址の標識が見えます。滝山城はここから尾根伝いに2~3kmほど西へ歩くとあります。あたりは公園として整備されています。
その先は多摩川に向かって長い下り坂になります。左に大きくカーブするところで昭島市に入ります。
このあたりの地形は、八王子市内を流れる浅川、その北部を流れる谷地川、そしてこの先の多摩川が東へ向かって流れているため、その浸食によって東西に延びる丘陵地帯を形成しています。このため、日光千人同心街道は八王子から2度ほど坂道を上り下りします。
まわりにはあまり人家があるように見えませんが立派な歩道もあって、バス停もあります。
国道を歩き始めて25分弱で多摩川に架かる拝島橋の袂に出ます。親柱の上に渡し舟でしょうか、モニュメントが飾られています。
拝島橋を渡ります。
多摩川の上流方面を望みます。長い橋です。かつては、船で渡っていました。多摩川を渡る風は冷たいですが気持ち良いです。
河原には白鷺も見えます。
およそ7分で橋を渡り切ります。橋の袂の左手下に児童公園があります。
公園に降りた道路壁に拝島の渡しの説明板があります。日光千人同心街道は、八王子千人同心が日光火の番に赴く際の 往還路として使われた街道ですが、 上州方面と八王子を結ぶ 重要な街道でもありました。
かつてこの拝島橋の100m上流に渡し場がありました。春から秋にかけては船渡しで、冬の渇水期には数艘の船を浮かべ、その上に板を渡した橋を設けていました。昭和20年(1945年)頃に仮設の橋が架けられ、その役目を終えたと記されています。
国道16号に戻り、その先、拝島橋北交差点を左折します。
道の両側には宅急便の集配所が集まっています。
その先の拝島高校東交差点を右折します。この道が渡し場から続く道なのでしょうか?
歩道に目を向けると、マンホールの蓋にはクジラのイラストが描かれています。なぜクジラなのか帰宅してから調べてみると、昭和36年(1961年)に八高線の多摩川橋梁の脇で新種のクジラの化石が発見され、アキシマクジラと名付けられたそうです。街をあげて盛り上げているようです。
拝島宿
国道から左に入って8分、拝島大師前交差点に着きます。このあたりに拝島宿の入口がありました。日光千人同心街道はここを左折します。
交差点の正面には、拝島大師入口に立つ立派な松が見えたので、ちょっとだけ寄ってみます。右手が拝島大師、左手が大日堂になっています。
拝島宿の町並みを歩きます。特に、遺構などは見当たりません。
大師前から10分ほど歩くと街道は右に直角に曲がります。
その先の拝島三叉路は右手へ進みます。
さらに小荷田交差点で再び国道16号と合流します。右から直進方向へ曲がるのが国道16号です。日光千人同心街道は交差点を直進して国道に入ります。拝島橋を渡って、国道から左折して27分のところです。
何の変哲もない国道を12分ほど歩き、武蔵野橋南交差点を右折します。
しばらく歩くとJRの線路に突き当たります。街道は線路に遮られ、その先へ進めないので、突き当りを右折して拝島駅で線路を渡ることにします。
商店街を進むと、すぐの左手に拝島駅南口があります。
駅構内で休憩した後で北口へ出て、先ほどの突き当りの先に出るために線路脇を北へ戻ります。
ファミマの駐車場の先を右折して街道に戻ります。