今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

日光西街道(1)小山から壬生 その2

 

2017年12月29日

 

飯塚の一里塚

 

 琵琶塚古墳を眺めつつ、その先を歩くと道の両側に一里塚があります。飯塚の一里塚です。日本橋から数えて22里目の一里塚です。両塚とも現存していて、東塚には石碑と説明板が立っています。

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 東塚です。

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 こちらは西塚です。少し削られてしまったのでしょうか。

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 小山市から下野市に入ります。「おやまぁ またきてね」

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 すぐに、天平の丘公園に入る標識があったので、右折して国分寺国分尼寺跡へ寄り道をします。

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 街道から右に入ってしばらく歩くと、広々とした国分寺跡に出ます。下野国分寺跡は、奈良時代天平13年(741年)に、聖武天皇の詔によって全国60数か所に建てられた国立の寺院のひとつです。伽藍配置は、奈良の東大寺と同じ形式(東大寺式)で、南北一直線上に南から、南大門、中門、金堂、講堂が並び、中門と金堂は回廊によって繋がれていたそうです。塔は回廊の外側東方に置かれ、基壇の規模から七重塔であったと推定されています。大規模な寺院だったようです。

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 中門、金堂跡があったあたりです。

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 国分寺跡の東側にはしもつけ風土記の丘資料館が建っていますが、今日は休館日でした。

 さらにその東側には国分尼寺跡があります。

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 南側一帯には天平の丘公園が広がっています。その一角に防人街道の説明板が立っています。万葉集に出てくる下野出身の防人が詠んだ歌の中で、ここ国分尼寺跡から紫式部の墓までの小路の情景に似ていることから防人街道と名付けられました。どのような歌を詠んだのでしょうか。

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 公園を通り過ぎて、再び日光西街道に戻ります。しばらく歩くと、下野市の標識が建っています。さきほど、下野市に入ったような気がしましたが。

 その先には杉並木の名残なのか、所々、杉の大木を見ることができます。

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 ぽつりぽつりと、残っている杉の木を見ながら栃木市に入ります。

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 特に見るものもなく、国分寺跡から歩くこと25分で、ようやく壬生町に入ります。

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 街灯には名産のかんぴょうが下がっているのを見つけました。

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 壬生町に入って12分で黒川に架かる御成橋を渡ります。

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 黒川の流れはきれいでゆったりしています。意外と水量は多いです。

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 市街地に入りますが、ここでも杉の木を見ることができます。

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壬生宿

 

 御成橋を渡って6分で、住宅地の中に壬生の一里塚が見えてきます。

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 日本橋から数えて23里目の一里塚です。西塚が現存しています。このあたりが壬生宿の入口でした。

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 壬生宿の街並みです。普通の住宅街です。

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 そろそろ、帰りの電車の時刻が気になってきます。東武宇都宮線の踏切を渡ります。

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 予定では、東武線の踏切を越えて、大きく回り込んで壬生駅入口交差点から、壬生駅へ向かうつもりでした。しかし、それではあと10分の電車に間に合わないかもしれないと思い、東武線の踏切を越えてから駅までショートカットすることにします。

 踏切を渡ってすぐの交差点で本日の街道歩きを終わりにして、右折して壬生駅へ向かいます。

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 右折して5分で壬生駅に到着しました。時刻は12:10です。今日は3時間20分の行程でした。予定通り、12:16発の電車に乗り込んで帰路に着きました。

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