2021年10月16日
黒野田宿
電車を乗り継いで、8:40くらいに笹子駅に着きました。天気は晴れ。大月地方の予報は終日曇りでしたが、小仏トンネルを抜けたあたりから曇が取れてきました。今のところは長袖でも大丈夫ですが、この先、暑さの中の街道歩きになりそうです。
今日は友人のSさんと歩きます。9:00に駅を出発します。
駅から下った交差点を左折して甲州街道に入ります。
国道右手の歩行者用の通路を通り、中央本線の下をくぐります。
街道は民家の間を抜けてすぐに国道と合流します。
黒野田宿の町並みです。ところどころ旧家が残ります。
峠を控えた宿場町はどこもそうですが、黒野田宿も笹子峠を越える旅人で賑わっていました。
駅から歩いて10分、左手に天野家本陣跡があります。
本陣門が残されていて、明治天皇行在所址碑が立っています。
国道を右に左に、さらに、右に横断しつつ歩きます。街道は右にカーブして黒野田橋で笹子川を渡ります。
笹子川の下流を望みます。
橋を渡ると右手に普明禅院があります。門柱の脇には「江戸日本橋ヨリ二十五里」の石碑が立っています。また、左手の塀脇にも「一里塚跡 黒野田」と記された木柱があります。
黒野田の一里塚のあった場所ですが、26里目の一里塚のようです。
普明禅院の前で街道は左へカーブして、山間の道を進みます。
普明禅院から10分ほど歩くと、道端の岩の上に鎮座している石仏群を見ることができます。馬頭観音などが祀られています。
追分バス停を通過します。
稲刈りが終わり、藁が干されています。里山の風景ですね。
旧中橋を通り、再び笹子川を渡ります。
T字路を左折します。脇を走る国道20号は右に反れて、その先で新笹子トンネルに入ります。この先、国道とは鶴瀬宿の手前で合流します。
国道20号と別れ、旧国道の県道212号を歩くこと10分弱で新田下バス停があります。
すぐ先で、甲州街道は右に入ります。角には木製の道標が立っています。
いよいよ、ここから峠越えの山道に入ります。
沢の流れを眺めつつ、轍の残る坂道を上っていきます。
壁に突き当たってから左へ回り込みます。大きなコンクリートの塊です。
すぐに車両の通れる道は終わり、車止め先から杉林の中の山道を上っていきます。
その先で県道のガードレールが見えてきます。県道脇に立つ矢立の杉の幟を目指して上ります。
幟の立つガードレールの切れ目から県道を右に入ります。すぐに、美久保橋を渡ります。
道は大きくヘアピンを描き高度を上げています。車とは全くすれ違いません。
ヘアピンカーブを曲がった先、標識に従って、左の旧道へ入ります。笹子峠遊歩道の説明板が立っています。
今度は左の崖下に沢の流れを見つつ、さらに坂を上っていきます。