今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

甲州街道(9)勝沼から甲府 その3

 

2021年10月30日

 

田中

 

 日川の土手道から降りた突き当りの県道を右折して西へ向かうと、日川橋を渡った先に見えていた交差点、日川橋南詰交差点に出ます。

 右手が日川橋方面で、国道411号は橋方面からこの交差点の右手(写真の正面方向)へ曲がります。

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 国道を直進します。甲州桃太郎街道の標識が立っています。桃の産地、旧一宮町にちなんだネーミングなのでしょうね。

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 国道411号を5分ほど歩いたところで、この道が甲州街道ではないことに気づきました。甲州街道は日川橋南詰交差点で一旦橋側に戻り、すぐの十字路を左に入ることになっていました。その先、日川沿いの土手道付近を通っていますが、一向に川沿いに出ないのでもう一度地図を見直して気づきました。

 戻るのも面倒なので、右へ入る道を見つけてショートカットを試みます。

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 住宅の点在する路地を進むと、傍らに長めの丸石を使った道祖神が鎮座しているのを見つけました。道は間違えましたが、これはこれで良かったと思います。

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 すぐの正面にT字路が見えてきます。無事に甲州街道に戻ることができました。

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 左折して甲州街道に入ると静かな旧道歩きができます。

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 リバーサイドホテルWのところで土手道と合流します。

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 たまに車に追い越される土手道を5分ほど歩くと、左からの国道411号と合流します。

 土手道の右手に見える川は、日川と合流した笛吹川に変わっています。

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 旧甲州街道は国道との合流地点付近から笛吹川を斜めに横切っています。下の写真のマンションの左手の笛吹橋あたりまで横切ります。

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 現代の甲州街道は、遥か彼方に見える笛吹橋を渡ります。

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 国道と合流してから歩くこと8分で、笛吹橋の袂に到着します。右折して橋を渡ります。

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 笛吹川は暴れ川で、洪水のたびに流れを変えていました。この流れは明治40年(1907年)の洪水でできたそうです。

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 橋を渡り切ったところにある石和温泉郷東入口交差点を左折します。国道411号も左折します。

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 国道の右手にある歩道を進みます。

 南側に連なる山々の向こうに、富士山が少しだけ頭を出しています。カメラのシャッターを切りましたが、上手く撮れていませんでした。

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 国道の歩道から土手下の道に降ります。

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 街道脇には松並木が植えられています。明治40年(1907年)の洪水以降に植えられたものだそうです。今も木陰を作って旅人を日差しから守ってくれています。

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 5分ほど歩くと、松並木は途切れ、土手上の国道に繋がる道と合流します。

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 合流点の左手には笛吹権三郎の像が立っています。権三郎は笛吹川の洪水に流された母親を探すため、毎日、笛を吹いていました。やがて、権三郎自身も洪水に流されてしまい、亡くなってしまいますが、その後も川の流れが権三郎の笛の音色に聞こえたという謂れがあります。

 広場の一角には丸石道祖神も祀られています。

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 街道に戻り、先に進みます。ここ川中島地区も静かな町並みです。

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 右手には長昌寺と秋葉三尺坊があります。長昌寺には武田勝頼一行が落ち延びる際に立ち寄ったと言われ、勝頼公の腰掛石があったとされています。

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 小林精肉店の先、道端には丸石道祖神がひっそりと祀られています。

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 まっすぐ伸びた旧道を歩きます。

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 こちらは柿畑ですね。食べごろのようです。石和の富有柿は有名だそうです。

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 左手には昭和の雰囲気を醸し出す映画館、テアトル石和が立っています。シネコンに押されてしまったのでしょうか、平成30年(2018年)に閉館しました。今現在は工事中で、まさか解体されるのではないでしょうね。

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 ブドウ畑をバックに丸石道祖神があります。

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