今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

日光西街道(3)新鹿沼から文挟 その1

 

2018年11月24日

 

鹿沼宿

 

 電車を乗り継いで8:50に新鹿沼駅に着きました。天気は快晴です。気温は少し冷っとした感じで、歩くにはちょうど良い気候です。9:00に歩き始めます。

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 すぐに本日のスタート地点である新鹿沼駅前交差点に到着します。ここを左折します。

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 その先、道は二手に分かれています。このあたりは鳥居跡(とりいど)と呼ばれています。奈良時代に勝道上人が日光開山後、この地に四本の榎を植えたと伝えられ、また、鎌倉時代に、源頼朝が日光神領として寄進したとされるこの地に、日光山の遠鳥居を建てたと言われています。後年、鳥居の跡が地名となって鳥居跡になりました。二股の分岐に、昭和32年(1957年)、日光二荒山神社からご神体を迎え、二荒山神社を建立しました。二股の両方の道が江戸時代からの街道となっています。左の道に入ります。

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 右手、吉成カメラ店あたりに、かつての鹿沼宿の木戸がありました。

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 下材木町交差点の先、右手の鈴木内科医院あたりが、かつての本陣があった場所です。

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 その先の石橋町交差点を渡った右手角には、彫刻屋台のレリーフを飾ったモニュメントが立っています。

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 すぐの左手のまちの駅新鹿沼宿の先には、仲町屋台公園・屋台展示収納庫があります。この建屋は通気性を持たせた土蔵造りで、平成5年(1993年)に開設されました。中にある屋台は天保7年(1836年)に建造されたもので、鹿沼市有形文化財に指定されています。ちょっとだけ中を覗けます。

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 「屋台のまち中央公園」の看板が見えたので、右に入って通路を進みます。通路には、屋台の練りまわしの様子を写真付きで解説しています。

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 通路を少し歩くと屋台のまち中央公園に出ます。彫刻屋台を3台展示している屋台展示館や観光物産館、茶室もある庭園掬翠園があります。掬翠園の入り口には芭蕉が立っています。芭蕉は元禄2年(1689年)に奥の細道紀行で、ここ鹿沼で一泊しました。園内には芭蕉句碑が建てられています。

 「入あひのかねもきこえすはるのくれ」(入逢の鐘もきこえず春の暮)

 鹿沼で詠んだ句だそうです。

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 屋台のまち中央公園から街道に戻り、すぐ先の交差点を左折すると今宮神社の脇に出ます。正面に回って鳥居をくぐると立派な唐門や権現づくりの拝殿を見ることができます。

 今宮神社の創建は延歴元年(782年)まで遡り、日光二荒山神社の分社とされていました。秋の例大祭では彫刻屋台の競い合いが繰り広げられます。

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 鳥居から正面に進み左折すると、日光西街道に戻ることができます。交差点を左折して街道の先を進みます。

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 市役所前交差点を過ぎると、いくつかの旧家を見ることができます。

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 今宮神社から15分で御成橋西交差点に着きます。

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 右折して御成橋を渡ります。江戸時代、将軍が日光にお成り(日光御社参)の際、新しく黒川に橋を架け替えたことから御成橋と呼ばれるようになりました。

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 黒川の下流方面です。

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 歩道には大名行列のイラストを描いたブロックが埋め込まれています。

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 橋の北側からは日光の山々を眺めることができます。

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 橋を渡った先の十字路は道なりに左折します。

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 交差点から街道は黒川の河岸段丘の上に向かって上り坂になります。ひとしきり上り、左手の家並みが途切れた間から、黒川を見下ろせることができます。かなり高いところまで上ってきました。

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 イチョウ、杉、楓が並んでいます。

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 「大名そば 本陣」。街道らしさが出ています。

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 やがて、歩道は一段高いところに移り杉並木が始まります。

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 すぐの右手には、御成橋町の屋台蔵が見えてきます。

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 イチョウの葉が落ち始めていますが、あまり鮮やかな黄色に色づいていません。気候の影響でしょうか。

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 楓は見ごろでしょうか。

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日光西街道(3)新鹿沼から文挟 その2へ続きます。

 

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