今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

甲州街道(12)台ケ原から富士見 その1

 

2022年6月4日

 

白州

 

 朝一番のあずさに乗って韮崎駅に降り立ち、下教来石行きバスに乗り込みました。今日はスタート地点に近い白須バス停で降りる予定でしたが、トイレに行きたくなったので、一つ先の「道の駅はくしゅう」で降りました。

 天気は快晴です。昨日まで3日間雷雨が続いたので今日は大丈夫でしょう。湿度が低いせいか吹く風は爽やかです。すでに6月ですが、この先は高原歩きなので涼しさには期待できます。

 

 道の駅には山口素堂の碑が立っています。

 目には青葉 山ほととぎす 初かつお

山口素堂は江戸時代に活躍した俳人で、地元、旧上教来石村の出身です。江戸で芭蕉とも交流がありました。

 9:40に本日のスタート地点である白州の分岐点に向けて道の駅を出発します。

 

 およそ、5分弱で本日のスタート地点に到着します。道の駅から国道20号を韮崎方面へ少し戻り、台ケ原宿方面へ左折するとすぐのところにあるT字路です。下の写真の左手奥の突き当りが国道20号です。振り返って見ています。

 消防団の脇を右へ入ります。

 

 白須の趣のある町並みを歩きます。

 

 台ケ原宿のある台地の上から、一旦、坂を下ります。

 

 前回の歩きから季節は進み、すでに、田んぼでは田植えが終わっています。

 

 今日の甲斐駒には少し雲が掛かっています。

 

 再び、坂を上り、集落に入ります。

 

 右手には武田神社があります。鳥居がぶどう棚の中に立っています。その奥にはいくつかの石の祠が並んでいます。

 

 左手の道端には、小さな石の祠が立っています。久しぶりの丸石道祖神が祀られています。

 

 緩やかな坂道を上っていきます。道路脇の水路を流れる水音がとても涼やかです。

 

 右手の広場の奥には白須松林址碑が立っています。平安時代から1里にわたり松林が続いていたそうですが、昭和に入り油を取るために伐採されてしまいました。

 

 前沢地区の緩やかな坂道を上ります。

 

 この時期、あまり見たことがないのですが、黄色いキクのような花が咲いていました。外来種ですかね。バックには八ヶ岳が見えます。

 

 左手には、玉斎吾七の句碑が立っています。

 槍もちの おくれて通る 日長かな

 

 そう、もう栗の花の咲く時期ですね。

 

 さらに歩くと右手には、石仏石塔が並んでいます。一番左の萬霊塔と記されているものだけ新しそうです。

 

 スタート地点から歩くことおおよそ30分で前沢上交差点に着きます。ここから右折して国道20号に入ります。

 

 右折するとすぐに、濁川橋で濁川を渡ります。

 

 濁川です。濁川では明治神宮の玉砂利を採取して献上したことから、「濁川」のイメージを一新するために、神宮川と名前が変更されました。きれいな流れです。

 

 その先、国道から右の道へ入ります。

 

 右手には運動場が広がっていますが、この地は松原とも呼ばれています。左手の松の木は松林の名残の松なのでしょうか。

 

 逆さ甲斐駒?

 

 左手には常夜燈が見えてきます。

 

 石尊神社の常夜燈です。

 

 常夜燈の道を隔てた反対側には般若堂と記された建物が建っています。

 

 長閑な景色の中、火の見やぐらの先で右へカーブします。

 

 ウイスキーの蒸留窯が見えます。脇を走る国道20号にあるセブンイレブンの角から西へ入ったところにサントリーの工場があります。

 

 すぐの左手、国道の鳥原交差点の前に石尊神社の鳥居が見えます。社殿はさらに西へ2km歩いたところにあります。石尊神社は応永5年(1594年)の創建で、武田家からも庇護を受けました。神社の背後にある雨乞岳(2037m)は古くからの山岳信仰の霊山で、山頂へは石尊神社に参拝してから登っていたそうです。

 

 鳥原地区をさらに歩きます。

 

 

甲州街道(12)台ケ原から富士見 その2へ続きます。

 

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