今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

東海道(8)箱根宿~三島宿~三島 その2

 

2022年11月19日

 

茨ヶ平

 

 エコパーキングの脇から5分ほど歩くと旧道の入り口に着きます。箱根竹のアーチの先の旧道は残念ながら入れません。いつになったら復旧するのでしょうかね。

 このあたりは茨(いばら)が生い茂る草原で茨ケ平(ばらがだいら)と呼ばれていました。

 

 旧道が通行止めになっているので、かなり遠回りにはなりますが、国道を通らざるをえません。国道まで戻って右折します。

 

 国道を歩きます。一応、歩くには十分の幅の歩道が確保されています。

 

 やはり伊豆國は暖かいです。

 

 国道を迂回して15分、通行止めの旧道の出口に着きます。

 

 この先の東海道国道1号の歩道をそのまま進みます。歩道には街道歩きの旅人向けに石畳風ブロックが敷かれています。

 

 東海道に戻り、すぐのところにある接待茶屋跡に着きます。箱根東坂の石割坂付近と共に、西坂にはこの地に接待茶屋がありました。人には粥、馬には飼葉がふるまわれていました。

 

 白いパイプのフェンスの脇から再び旧道に入ります。

 

 雰囲気の良い落ち葉の敷き詰められた土道に入ります。

 

 入り口付近には接待茶屋の一里塚(山中新田、あるいは、山中の一里塚)があります。南塚が現存しています。日本橋から数えて26里目の一里塚です。

 

 すぐの右手にはかぶと石があります。かぶとに似た石とか、豊臣秀吉小田原征伐の際に兜を掛けた石とも言われています。この石、元々は先ほどの通行止めの区間内にあるかぶと坂にあったものを移設したそうです。

 

 二又は左へ進みます。

 

 しばらく平坦な道が続きます。

 

 石畳の下りに変わります。左手奥には明治天皇御小休跡碑が立っています。

 

 さらに下っていきます。

 

 杉林に変わります。

 

 右手には念仏石と言われる大きな石が鎮座しています。石の前には行き倒れの旅人を供養したと言われている石碑があります。

 

 やがて木々が覆っていた空が開け、T字路に出ます。左へ下るとすぐに国道1号に出ますが、ここは右へ入ります。

 

 南の方角の伊豆の山々でしょうか。眺めがよい場所です。

 

 その先、すぐの旧道入口を左へ入ります。

 

 一旦、少しだけ坂を上りますがすぐに下りになります。

 

 杉木立ちの道から、開けた下り坂に変わります。

 

 民家が現れ、その前のT字路を左折します。

 

 すぐに国道1号に出るので、横断歩道を渡って反対側の歩道へ移ります。

 

 これまで、函南町三島市の境界を下ってきましたが、どうやらこの先は三島市に入るようです。

 

 すぐ先の階段を下り、再び旧道に入ります。

 

 この先の旧道の石畳は一部の区間を除き当時の景観を残すために整備されています。

 

 発掘時に発見された石橋(一本杉石橋)です。

 

 なかなか、雰囲気のある石畳道です。

 

 

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