今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

東海道(11)新蒲原~蒲原宿~由比宿~興津宿~江尻宿~清水 その4

 

2023年1月21日

 

薩埵峠

 

 薩埵峠の駐車場先の遊歩道は、昨年6月に一部崩落したため、現在も通行止めになっています。警備の方に聞くと、修復は今年の秋くらいを考えているようですが、計画が立っていないとのことです。

 通行止めの柵の前から振り返って富士山の眺望を写真に収めます。残念ながら高速道路が足元のトンネルに入っていく展望台からの眺めは見られませんが、十分広重の絵に近いのではないでしょうか。

 

 駐車場から入口の十字路に戻り、左折して迂回します。迂回道はしばらく車道を下っていきます。地すべり防止の工事中でした。

 

 下った先でT字路に出るので左折します。分岐には(右手方面は)「薩埵峠 (遊歩道)ごぼう坂」と記されています。

 

 左折すると、海側からトンネルに入った東名高速道路が出てくる上を通ります。

 

 車道は東名を越えると道なりに高速道路脇を通るように右に曲がりますが、迂回路はそのまま直進して山の中に入っていきます。

 

 長くはないですが階段の急斜面を上ります。

 

 ひとしきり上り切ると、再び海に面した広場に出ます。そこには牛房坂と記された石碑が碑面を背にして立っています。これまで上ってきた坂を牛房坂というのでしょうか。

 

 ここからは富士山は見えません。

 

 展望台から続く遊歩道はここまでが通行止めになっています。脇にある東屋でしばし休憩を取りました。

 

 再び興津宿に向けて出発します。坂道を上っていきます。

 

 遊歩道脇では興津薄寒桜が花を咲かせています。

 

 再び富士山の望める場所に出ました。ここが峠越えで富士山の見える最後の場所でしょう。

 

 右手山側には薩埵峠碑と薩埵峠の歴史や薩埵山の合戦の説明板が立ち、

 

 左手海側にも薩埵峠の碑が立っています。

 

 やがて道は下り坂になり、二又は左へ下ります。

 

 急な階段を下っていきます。

 

 その先で木々の茂る切通しの下り坂になります。

 

 さらにその先で前方が開け、墓地の中を進むと直線の下り坂になります。

 

 坂の途中には往還坂と記された石碑が立っています。

 

 坂を下った十字路を右折します。この先の東海道は旧道をトレースしてはいませんが、右へ曲がるのは上道、直進方向は中道のようです。

 

 途中、常夜燈と長山平の碑が立っています。

 

 その先のT字路を左へ入ります。

 

 道なりに進むとT字路に出るのでここを左折します。

 

 その先、瑞泉寺の寺標が立っているところを直進します。左折すると瑞泉寺です。

 

 東海道薩埵峠の標識があります。

 

 さらに突き当りに出るので左折します。少し車通りのある道です。

 

 道の先に東海道本線のガードが見える右脇には興津東町公園があり、歩道脇には川越遺跡の説明板があります。公園の裏には興津川が流れています。東海道を行き交う旅人はこの地にあった川会所で「越し札」を購入し、連台もしくは人足の肩車で川を渡りました。

 

 東海道本線のガードをくぐります。

 

 T字路に出るので右折します。ここで、左からの下道と合流します。

 

 

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