今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

水戸街道(2)松戸~松戸宿~小金宿~南柏 その1

 

2025年1月11日

 

松戸宿

 

 前回、千住宿をスタートして水戸街道を東へ歩き、江戸川を越えて松戸宿までやって来ました。今日は松戸駅から水戸街道を歩き始めますが、その前に、水戸藩最後の藩主、徳川昭武が当主の座を退いた後に別邸として住んでいた戸定邸を見学します。

 松戸駅に着いたのは9:10過ぎです。天気は快晴ですが、今日も風が冷たいです。9:25に東口から出発します。松戸駅はちょうど駅舎工事の真っ最中です。

 

 駅前のイトーヨーカドーを右折して10分弱歩き、大通りとの交差点の右手すぐの場所に戸定邸への入り口があります。

 

 そこから坂道を上って行くと、正面の階段の上に茅葺きの門が建っています。

 

 門を抜けたすぐの左手には歴史館(史料館)がありますが、残念ながら1月は展示物入れ替えのため休館になっていました。

 先へ進むと戸定邸の玄関があります。建屋は明治17年1884年)に建てられ、国の重要文化財に指定されています。入館料を払って内部を見学させてもらいました。

 

 玄関を上がってすぐのところに石の扉を備えた内蔵があり、三葉葵の長持や蟹牡丹唐草文鉢が展示されていました。

 

 廊下を奥に進むと表座敷になります。全体で64畳もあり広々しています。欄間には2枚の葵の葉がデザインされています。

 

 柱の釘隠しには4枚の葵の葉であしらわれています。

 

 表座敷南側の庭園の眺めです。海外を歴訪した昭武こだわりの洋風庭園です。こちらは国の名勝に指定されています。

 

 こちらは西側の眺めです。この場所は標高25mの高台にあり、前回渡った葛飾橋や江戸川などを望むことができます。高層マンションの陰に隠れていますが富士山も見えます。眺めの素晴らしい場所です。

 

 邸内を一回り見学して、戸定邸のさらに南に広がる公園へ行ってみます。戸定邸内の庭園には入ることができないので、外から建屋を眺めてみます。

 

 西の端に東屋があり、こちらも、邸内と同様の眺めを見ることができます。

 

 金町辺りのタワーマンションでしょうか、その先に富士山が見えます。

 

 再び松戸駅に戻り、西口から今回のスタート地点の交差点へ向かいます。交差点を右折して水戸街道に入ります。

 

 商業ビルやマンションの並ぶ水戸街道を10分ほど歩くと、道の先に歩道橋が見えてきます。

 

 かつての水戸街道常磐線の線路に遮られていますが、歩道橋で線路を越えることにより、先の道へ入ることができます。

 

 歩道橋の上に立つと、水戸街道が続いているのを見ることができます。

 

 右手には雷電神社の鳥居が立っています。

 

 長い階段を上り切ると社殿が建っています。雷電神社の創建は不明ですが、祭神は別雷命(わけいかづちのみこと)で、雷よけや雨乞いの神様として崇められています。

 

 雷電神社から10分弱歩くと、国道6号に合流します。

 

 国道を歩き、北松戸駅入口付近を通過します。

 

 その先、中根立体入口交差点の歩道を渡って、左へ入ります。

 

 一つ目の路地を右へ入り、馬橋と記された橋を渡ります。

 

 橋を渡った右手には「馬橋」の標柱が立っています。かつて、水戸街道が通るこの川では大雨のたびに橋が流されていたので、萬満寺にゆかりのある良観上人が馬の鞍の形をした橋を架けさせたところ、その後は流されることはなくなりました。そして、この橋を馬橋と呼ぶようになり、この辺りの地名の由来にもなりました。

 

 その先、水戸街道は萬満寺の前で大きく右へカーブします。

 ここ馬橋は松戸宿と小金宿の中間に位置し、萬満寺の門前では間の宿として賑わいました。

 

 萬満寺へ寄り道します。

 

 花頭窓のある立派な山門をくぐります。

 

 山門をくぐってから振り返ると、今歩いてきた街道が一直線に続いています。

 

 仁王門をくぐります。こちらの仁王様は国の重要文化財に指定されていて、運慶の作とも言われています。「仁王尊の股くぐり」という行事が年に何回かあります。

 

 その先は、本堂です。萬満寺は建長8年(1256年)に小金城主の千葉介頼胤が鎌倉極楽寺の良観房忍性(りょうかんぼうにんしょう)を招いて、真言宗大日寺を開いたのが始まりと言われています。現在の臨済宗の萬満寺になったのは、康歴3年(1379年)のことです。

 

 街道に戻り、5分ほど歩くと国道6号と合流します。八ヶ崎交差点です。

 

 交差点を横断した左手には水戸街道道標が立っています。西面(国道側)には「左 水戸街道」、南面には「文化三年・・・右 印西道」と記されています。文化3年(1806年)の銘があります。

 

 国道6号の歩道を歩いて行きます。

 

 歩道の傍らには一里塚跡の碑が立っています。八ヶ崎の一里塚で、日本橋から数えて6里目の一里塚です。

 

 その先、水戸街道は蘇羽鷹(そばたか)神社前の信号で右斜めに入ります。

 

 その前に、国道脇の階段を上って、鳥居をくぐります。

 

 蘇羽鷹神社の祭神は国之常立命(くにのとこたちみこと)で、創建年代は不明ですが、この地には、鎌倉時代の豪族千葉氏の居城があり、その加護を受けていたと言われています。

 

 

国土地理院の地図を加工しました。

 

 

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