水戸街道(3)南柏~我孫子宿~取手宿~取手 その1
2025年1月26日
南柏
常磐線に乗って南柏駅に8:30に到着しました。天気は快晴ですが、今日も冬型の気圧配置でとても寒いです。おまけに風が強く、手がかじかんでカメラを持つのも億劫になります。この冬は晴天の日が多く、例年に比べると雨や雪が少ないような気がします。
8:35に東口から、スタート地点に向けて歩き始めます。

南柏駅東口交差点で水戸街道に出るので、左折して柏駅方面へ向かいます。

水戸街道に入ってすぐの右手には八坂神社があります。八坂大神、素戔嗚尊を祀っています。

境内には「水戸街道の松並木」の説明板が立っています。かつて、この辺りは小金牧と呼ばれる広大な放牧場があり、そこを水戸街道が横切っていました。水戸藩では、水戸藩士や旅人が迷わないように街道脇に千本の松を植えて、目印としました。昭和50年代までは松並木が残っていたそうです。

豊四季地区に入ります。次の信号のある交差点は日光東往還との追分になっています。左折すると関宿や結城を通り、栃木県上三川町北部で日光街道に合流します。日光街道歩きで、日光東往還との分岐を確認しています。
また、上の説明版で触れたように、水戸街道はこの辺りから小金牧に入り、通過のための木戸がありました。新木戸と呼ばれ、付近の地名やバス停名にその名前が残っています。ちなみに、小金牧の出口にある木戸は、柏駅に近い柏神社辺りにあり、柏木戸と呼ばれていました。

さらに、豊四季地区を進みます。一直線の道が続きます。

富里地区に入ると左手には神明社があります。明治に入り政府は職を失った武士たちに、旧幕府直轄の小金牧や佐倉牧を開墾させました。そして、移り住んできた人々の心のよりどころとして天照皇大神を祀った神明社を創建しました。入植した場所は、順番に、初富、二和、三咲、豊四季、五香、・・・、十余三と名前が付けられました。この場所は豊四季です。

南柏駅東口交差点から歩くこと20分強で、東武アーバンパークラインの高架をくぐります。柏駅までもう少しです。

柏駅入口のすぐ手前、右手には柏神社があります。羽黒神社と八坂神社が合祀されています。八坂神社が当地に祀られたのが寛文元年(1661年)で、羽黒神社は万治3年(1660年)に、この場所の近隣に鎮座されました。そして、明治40年(1907年)に八坂神社と羽黒神社が合祀され、柏神社となりました。

境内には「水戸街道の木戸」の説明板が立っています。先ほどの松並木の説明板で触れた小金牧では放牧地の周囲を野馬土手で囲み、牧を貫く水戸街道には木戸が設けられていました。説明板には「水戸土浦道中絵図」が示され、東側の柏木戸はここ、柏神社の脇で、西側の新木戸は、先ほどの日光東往還との交差点付近にありました。

その先、立体駐車場前の生け垣に「明治天皇柏御休憩所」の石碑が立っています。明治17年(1884年)の行幸の際、明治天皇はこの地で休憩されました。

トヨタレンタカーの先の路地を左折すると諏訪神社の杜が現れます。
神社の前の水戸街道には一里塚があったと言われています。

左手に回ると鳥居の前に出ます。

諏訪神社の創建は不明ですが、ここ柏の総鎮守とされています。祭神は建御名方命(たけみなかた)です。

境内には数多くの庚申塔が並んでいます。

水戸街道に戻ると、すぐのところで国道16号を横切ります。交差点の名前は「旧水戸街道入口」です。歩道橋で国道を渡ります。

国道16号を過ぎると、静かな街道歩きに変わります。

その先で車道は跨線橋で常磐線の線路を越えますが、歩行者は右の側道に入ります。正面の建物は結婚式場のようです。

しばらく、線路際の道を歩き、

歩道橋で線路を渡ります。

さらに、常磐線の線路沿いの道を少しずつ下っていきます。

歩道脇には馬頭観世音菩薩が立っています。左面には「ながれやまみち」と記されているのでしょうか、道標のようです。

その先で大堀川に突き当たり、川に沿って左へカーブします。
かつて、手賀沼に通じるこの辺りには呼塚河岸と呼ばれる舟着場があり、成田詣の旅人や物資を運ぶ舟運で栄えていました。柏の地名の由来は「河岸場(かしば)」からきたという説もあります。

ここは脇を走る国道6号の呼塚橋で大堀川を渡ります。
国道6号に遮られた水戸街道は呼塚橋を渡るとすぐに左へ反れるので、手前の国道との合流点で反対側の歩道へ渡る必要があったのですが、横断歩道がありません。仕方なく右側の歩道を通ることにしました。
下の写真は下流方面の眺めで、すぐ先で手賀沼に流入しています。

先に続いている水戸街道へ向かうため、右の側道に入ります。

すぐの信号のある交差点を左折して、国道の高架をくぐります。

次の信号のある交差点を右折して、水戸街道の旧道に戻ります。

やがて、街道は、大堀川が下総台地を削った段丘崖の急坂を上ります。根戸大坂と呼ばれ、かつては水戸街道の難所とされていました。

坂を上り切った右手にはJR常磐線北柏駅の入口があります。この通路は、なんと、国道6号を跨いで、橋上駅へ直接繋がっています。

北柏駅付近では区画整理が始まっているようです。先ほどの通路を利用すれば、駅チカですからね。

区画整理に合わせた新しい家と、昔からの家が混在する住宅街を歩き、我孫子市に入ります。左手参道の奥には東陽寺の本堂が見えます。東陽寺の始まりは不詳ですが、明治に入り学校が置かれました。



*国土地理院の地図を加工しました。