今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

北国街道(1)信濃追分から田中 その3

 

2014年10月18日

 

小諸宿

 

 街道は荒町与良町交差点で、与良町から荒町へ入ります。その先の荒町交差点の角には、大正時代の建物である山崎長兵衛商店が建っています。創業は寛政10年(1798年)で、かんざしなど女性向けの小間物を商っていました。

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 明治時代の洋風建築である桑原邸とその隣に、明治初期に建てられた土蔵造りの嶋田屋があります。

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 山吹味噌の酢久商店があります。写真中央の御味噌と書かれた看板の上には、立派な彫刻が施されています。

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 酢久商店の先、右手には海応院があります。天文5年(1535年)創建で、関ヶ原の戦い直前の上田合戦で、徳川秀忠と真田氏の和睦の仲立ちをとったと言われています。

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 その先で街道はT字路に突き当たり、左折します。

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 T字路の右手奥正面には光岳寺の惣門が建っています。この門は、明治初期に、小諸城の足柄門を移設したものです。

 この辺りには寺院が集まり、寺町を形成しています。

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 街道を左折すると、本町に入ります。

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 左手すぐのところにある大塚味噌醤油店の蔵には漆喰で「味噌、醤油」の文字が書かれています。

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 本町の街並みです。こちらも風情があります。

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 本町に入って5分ほどで、国道141号との交差点である本町交差点に着きます。右手角にひしや釣具店がありますが、その手前の細い路地を右に入るのが北国街道です。ここから街道はコの字に迂回します。

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 入ってすぐのところを左折します(写真の街灯が立っているあたり)。案内の標識が立っているので分かりやすいです。

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 左折すると右手が蕎麦屋の丁子庵があります。ちょうどお昼近くになったので、ここで昼食を取ることにしました。

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 注文したのは、くるみそばです。くるみの実をすり潰します。

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 美味しいそばをいただいた後、丁子庵前の市道を横断し、向かいの味噌屋冨士屋の左脇の道を直進します。その先、T字路に突き当たるので、左折します。突き当り正面には養蓮寺の鐘楼が見えます。

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 その先、坂の上で先ほど本町交差点で分かれた道と合流し、右折します。

 ここを左折すると、大井伊賀守居城鍋蓋城址があります。小諸城家老の屋敷がありました。街道がこのあたりでコの字に迂回するのは、鍋蓋城を避けるためだったそうです。この十字路付近に武家町と町人町を分ける木戸がありました。

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 十字路を右折すると小諸宿の町並が続きます。

 右手、ポストが立っている建屋が脇本陣粂屋です。

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 その先は山謙酒造です。山謙酒造の建物は、旧問屋場でした。明治43年(1910年)に小山家がこの建物を買い取り、酒造を始めたそうです。

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 山謙酒造のとなりは、本陣兼問屋があり、国の重要文化財に指定されています。本陣の主屋は駅近くの公園に移築再建されています。後で寄ることにします。

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 北国街道は本陣の先でしなの鉄道の高架を潜りますが、高架手前の十字路を左折して寄り道をします。線路脇の坂道を上り、次のT字路を左折します。

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 油権・竹内木材の蔵並みの脇を通ります。

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 その先、右手には小諸城大手門前の広場があります。

 小諸城大手門は慶長17年(1612年)の建築です。こちらも国の重要文化財に指定されています。

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 大手門をくぐり、駐車場脇を右折すると、通りの向かいに観光案内所(小諸観光交流館)があります。明治後期に建てられた繭問屋の建物でした。ここで地図をもらって、懐古園へ向かうことにします。

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 観光案内所の左脇を抜けると小諸駅脇に整備された公園に出ます。右手奥には復元された本陣主屋が建っています。

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 線路下のトンネルを抜けると、正面に小諸城三の門があります。これも国指定の重要文化財です。散策のみの入園料300円を払って、入園します。紅葉の名所だそうですが、まだ早いようです。

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 懐古園の中を散策します。石垣が見事です。

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 再び、トンネルをくぐって公園に戻ります。線路脇を左方向に歩くと再建された本陣主屋が建っています。中は資料館やギャラリーとなっています。

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 さらに、線路脇の坂を下り、先ほどの本陣問屋が建っている十字路を左折して、しなの鉄道の高架をくぐります。

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 ガードをくぐり、懐古園入口交差点を直進すします。その先で天王社と公民館があるT字路に出るので右折します。

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 中沢川に架かる市町橋に向けて下り坂となり、道は左にカーブします。

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 正面に諏訪神社があり、その前を道なりに右折します。

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