2022年10月15日
四賀
大門の追分から甲州街道は山の裾野にある高台の住宅地を通っています。追分から25分ほど歩くと、道の真ん中に秋葉山常夜燈が取り残されたように立っています。下の写真は下諏訪を背に見たものです。道標も兼ねています。江戸側から見ると左側の道(写真では右の道)は明らかに後から付けたように見えます。
諏訪湖は、、、まだ見えません。
入母屋の屋根とお城のような破風?に2つ雀おどりが飾られているお宅がありました。立派です。
霧ヶ峰入口交差点を通過します。横切る道は、以前、霧ヶ峰にある踊り場湿原を訪れた際に通りました。踊り場湿原もなかなか静かなトレッキングが楽しめます。
すぐの右手には、足長神社へ続く参道があります。見上げると、かなりの急勾配の石段が続いていますが、拝殿まで行ってみることにします。
急な石段を上り、一旦、先ほどの霧ヶ峰へ続く県道を横切り、さらに急な石段を上ると、舞屋(神楽殿)が脇に建つ広場に出ます。社殿はさらに石段を登った上に鎮座しています。
拝殿は天保13年(1842年)に造られました。彫刻が見事です。
再び、街道に戻ります。秋の空をバックに柿の実が色づいています。
秋葉山石塔の前に双体道祖神が祀られています。こちらは石祠に安置されています。
比較的車の通りのある道に合流します。
公民館の前に、御柱に囲まれた双体道祖神と秋葉山石塔が立っています。こちらの道祖神は男女が仲良く手を取り合っています。この辺りでは道祖神と秋葉山信仰がセットになっているのをよく見かけます。
今度は国道20号に合流します。国道は上諏訪の中心部へ向かう車が渋滞しています。
御柱祭の飾り付けが掛けられています。ここ上諏訪でも見ることができます。
清水1・2丁目交差点を過ぎると蔵造りの商店も見えてきます。
真澄で有名な宮坂醸造です。
ショップで真澄を選ぶことができます。
上諏訪宿
宮坂醸造の前が元町交差点です。ここから上諏訪宿が始まります。
上諏訪宿の町並みです。宿場町の面影はほとんどありません。
角間川を渡ったその先の左手は伊東酒造です。銘酒横笛の蔵元です。
その道を隔てた向かいは、銘酒本金の本金酒造です。
鍵之手交差点に着きます。その名の通り桝形跡です。
有名な上諏訪五蔵めぐりの残りの酒造は、この先の街道沿いに麗人酒造と舞姫酒造があります。上諏訪では霧ヶ峰の伏流水が湧き、酒造りが盛んです。
鍵之手交差点を右折して手長神社へ寄り道をします。
木壁の蔵が建つ路地を進み、坂道を上っていくと、小学校の前で視界が開けます。やっと、諏訪湖が見えました。
道なりに右へ曲がると正面に手長神社の鳥居が建っています。拝殿へは階段を上っていきます。
手長神社は諏訪大社の末社とされ、手摩乳命(てなづちのみこと)を祭神としています。かつては足摩乳命(あしなづちのみこと)とともに祀られていましたが、足摩乳命は手摩乳命と分けられて、先ほど訪問した足長神社に祀られたと言われています。手長神社は高島城の鬼門にあたり、諏訪藩の総鎮守として敬われていました。
帰りは真っ直ぐ続く参道を降りてきました。鳥居の脇に大きな石灯籠が建っています。
鳥居前の通りを右へ進むと裁判所があるT字路に出ます。甲州街道は左の道から直進方向へ曲がります。このまま直進すると甲州街道へ戻れますが、お昼も過ぎているので、昼食を取るために左折して甲州街道を逆走して、上諏訪駅へ向かいます。
次の諏訪1丁目交差点を右折すると上諏訪駅に出ます。
上諏訪駅に到着しました。ロータリでは「イイナ上諏訪」のイベントが行われています。上諏訪駅開業117年記念のイベントだそうです。
そうそう、昼食です。諏訪湖といえば鰻なので、観光案内所で駅チカの鰻屋をいくつか紹介してもらいました。その中から街道に戻るのに便利なイール亭おおいしを選びました。駅を背にした左手、上諏訪交番前交差点の信号を渡り、左折して一本目の路地を右折するとお店があります。
イール亭おおいしで鰻丼と蕎麦のセット、馬刺をいただき、昼食兼休憩を取りました。
1時間ほどゆっくりした後、再び歩き始めます。店の前の道を先に進むと、突き当りのT字路で甲州街道に出るので左折します。