今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

鎌倉街道上道(14)能増から小前田 その4

 

2024年3月3日

 

花園橋

 

 鎌倉街道普光寺の脇の遺構から、一旦、大きな倉庫に遮られますが、その先で再び発掘により確認された道筋に出ます。さらに山王坂を下り、獅子岩を目印に荒川を渡りました。しかし、現代の旅人はさらに西側に架かる花園橋で渡ります。車通りは多い県道ですが、幅の広い歩道が整備されています。正面には赤城山を望むことができます。

 

 左手の前方に見えるのは榛名山です。

 

 これは白鳥ですね。そろそろ北へ帰るのでしょうか。

 

 上流方面の荒川の流れです。天気がいい。

 

 下流方面です。中州に大きな岩が見えます。赤浜の渡しあたりでしょうか。

 

 橋を渡り切った先で、脇からの道と合流するので、Uターンして、川岸へ向かいます。

 

 川岸に出たところで右折します。左右方向が鎌倉街道です。

 今市の薬師堂で分かれた児玉往還はこの花園橋の少し上流側(写真右手)で荒川を渡っていました。現代の児玉往還は鎌倉街道と同じく花園橋を渡り、しばらく同じ道をたどります。

 

 こちらは荒川の左岸になりますが、段丘が川岸まで迫っています。

 

 街道は川岸から離れ、十字路を通過します。

 

 十字路の角には多くの石仏石塔が集まっています。

 

 その先の十字路を左折します。

 一方、児玉往還はこの十字路を直進して、秩父鉄道小前田駅付近に向かいます。

 

 荒川と国道140号の間の道を進みます。

 

 時刻は13時前です。右手の花園消防署の広い駐車場先の角を右折して、昼食を取ることにします。

 

 すぐのところで国道140号に出ます。道の駅はなぞの交差点です。国道の向かいに道の駅があります。

 

 交差点を渡らず、左折してすぐのところにあるとんかつとハンバーグの豚肉料理店に入ります。二人でとんかつとハンバーグの定食を注文し、加えてこの店の名物の深谷ネギ1本に肉を巻いたカツ(深谷ネギ一本揚げ)をサイドメニューとして頼みました。このネギ揚げはネギ1本なので、見た目のボリューム感はありますが、意外とあっさりしておいしくいただくことができました。

 

 待ち時間も含めて1時間20分ほど休憩した後に、店脇の路地に入り、鎌倉街道に戻ります。

 

 だんだん、河岸段丘の崖っぷちが寄ってきます。

 

 暖かいというよりは結構暑くなってきました。菜の花も満開です。

 

 鎌倉街道に戻って10分強歩き、ヤマダ電機裏角の十字路に出ます。左の道は下った先で荒川を渡る鎌倉街道の支道があったと言われています。

 

 段丘崖の斜面にお茶々の井戸があります。井戸の名前は、この場所に茶店があり、茶々と呼ばれる美人の娘がいたことからとか、美人の娘がいた「お茶屋の井戸」からきたとかの伝えがあります。今はコンクリートに囲まれていますが、ちゃんと水を湛えています。段丘崖特有の礫層を通って出てくる湧き水なのでしょう。

 

 十字路は直進して、道なりに右へカーブしながら進むと、国道140号に出ます。鎌倉街道は国道を横断して正面の道に入りますが。信号も横断歩道もありません。このため、左手の遥か先に見える交差点で渡ることにします。

 

 ちょうど交差点のあたりは、深谷市寄居町の境で、寄居町へ入ります。

 

 国道脇の歩道を7分ほど歩き、玉淀橋北交差点の歩道橋で反対側に渡ります。

 

 先ほどの鎌倉街道の先の道に入る場所まで戻ってきました。ガソリンスタンドの角を左へ入ります。

 

 その先で国道140号の旧道を横断します。

 

 やがて、民家もまばらになり、開けた場所に出ます。

 

 その先のT字路で今日の街道歩きは終わりにして、右折して秩父鉄道小前田駅へ向かいます。

 

 小前田の家並みを通って10分弱で小前田駅に到着しました。時刻は14:55です。今日は5時間55分の行程でした。秩父鉄道に乗って寄居周りで帰路につきました。

 

 

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