今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

鎌倉街道上道(15)小前田から児玉 その1

 

2024年3月10日

 

小前田

 

 9時に秩父鉄道小前田駅に着きました。天気は晴ですが、北風が強く寒い朝です。最高気温は10℃まで届かないかもしれません。今日はJR八高線児玉駅まで歩く予定です。9:10に歩き始めます。

 

 前回通ってきた道を辿って、スタート地点へ向かいます。

 駅前の県道175号を西へ少し歩くと右へカーブして、その先で秩父鉄道の踏切を渡りますが、カーブの手前で左の道に入ります。

 

 すぐに小前田諏訪神社の角に出るので、神社北側の右手の道へ入りますが、左折して神社に寄ってみます。境内では地元の方々が清掃をされていたので写真は撮りませんでしたが、小前田諏訪神社は応和3年(963年)に諏訪社を祀ったのが始まりで、とても歴史のある神社です。

 

 神社東側の来た道を戻ります。この道を北へ進むと神社の先で県道に入り、すぐの踏切まで一直線の道が続いています。これは荒川の左岸から鎌倉街道と別れて北上してきた児玉往還にあたります。小前田は児玉往還と秩父往還が交わる場所で、宿駅が設置されていました。

 

 小前田諏訪神社の角を左折して北側を通り、そのまま道なりに進むと、工場の前のT字路で鎌倉街道に突き当たります。右折して今日の街道歩きを始めます。

 

 すぐのところで踏切を渡ると、左手に物流センター、右手に住宅地が並ぶ広々とした道になります。

 

 しかし、すぐに広い道は終わり、細い道を直進します。

 

 その先、住宅地を抜け、県道62号を横断して少しだけ進むと、小前田駅前から続く県道175号が右から合流してきます。鎌倉街道と児玉往還の合流点でもあります。

 

 秩父鉄道の踏切を越えてから直線の道が続きます。

 

 武蔵野地区を進みます。このあたりは、かつては、原宿と呼ばれていました。

 

 踏切から10分強歩くと右手には武蔵野八幡神社があります。鳥居の脇にはよく見かける埼玉県内の鎌倉街道の案内図が立っています。

 

 八幡神社の隣には別当寺の常光寺があります。

 

 原宿の町並みを抜けると、左右に田園風景が広がります。風が通り抜けてかなり寒いです。

 こちらは街道の西側で、畑の先に丘陵地帯が見えます。これは荒川が山間部から関東平野に出るあたりの北側に連なる丘陵で、荒川水系利根川水系を分ける分水嶺になっています。

 

 東側の麦畑の先には、少し雲がかかった赤城山を望むことができます。この風はまさしく「赤城おろし」ですね。

 

 その先、信号のある交差点から寄居町用土地区に入ります。

 

 押しボタン信号機脇にある墓地の角に背の高い道標と石仏石塔が並んでいます。道標の南面には「脇往還川越道 用土邑」と記されています。

 

 街道に面した東側にも並んでいます。

 

 用土の家並みに入ります。

 

 小さな川を渡った右手の街道脇には庚申塔が立っています。

 

 その先で、八高線の踏切を越えます。「鎌倉街道踏切」と記されています。

 

 角にセブンがある用土郵便局前交差点に出ます。

 

 交差点の手前には用土村道路元標が立っています。

 交差点の角のセブンでおやつと飲物を買い、どこかで休憩しようと思います。

 

 セブンの先には諏訪神社の鳥居が見えます。

 

 諏訪神社では江戸時代から続くと言われている獅子舞が毎年10月に奉納されます。かつては雨乞いや悪病退治のために行われていたと言われています。

 

 用土駅入口交差点を右折して、用土駅の待合室で先ほど買った間食をつまみつつ休憩します。

 

 街道に戻ると、右手に用土四区公会堂が見えてきます。

 

 公会堂の建屋の前には、祠の隣に大黒天や馬頭大士が立っています。

 

 公会堂の左手には庚申塔如意輪観音が並んでいます。

 

 

鎌倉街道上道(15)小前田から児玉 その2へ続きます。