今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

鎌倉街道上道(14)能増から小前田 その1

 

2024年3月3日

 

能増

 

 7:40くらいに東武東上線小川町駅に着きました。天気は晴ですが今朝も寒いです。昨日に比べると北風は弱くなったようです。

 前回は鎌倉街道を能増の交差点まで歩き、帰りは街道から外れて、武蔵ワイナリーまで歩き、そこからタクシーで小川町駅まで行きました。今日は時間節約のためタクシーで能増交差点へ直接向かうことにします。

 

 タクシーはおよそ10分ほどで能増交差点に着き、9:00から鎌倉街道を北へ向かって歩き始めます。

 

 民家の点在する能増地区を抜けたところで、左へ入って寄り道をします。

 

 墓地のある一角の手前には高見の庚申塔があります。

 

 街道に戻ると右手には畑とその先の丘陵地帯が広がっています。

 

 左手へ入るT字路の角には四津山神社入口の標識が立っています。四津山神社はここから1,000mほど西へ向かい、そこから上り始める四津山の上にあります。かつて四津山には、高見城(もしくは四津山城)と呼ばれる中世の城郭がありました。

 

 街道から四津山を望みます。

 

 これまで嵐山辺りから鎌倉街道に沿って東側を流れていた市野川を渡ります。

 

 金塚橋から見た市野川です。

 

 橋を越えたところで左の道に入ります。児玉往還はこのまま県道を進みます。

 

 すぐに市野川沿いの道になります。しばらく舗装道を歩きますがその先で砂利道に変わります。

 

 県道から別れて市野川沿いの道を歩くこと15分で、市野川に渡る橋と右手の坂道を上がる舗装道の十字路に出ます。正面の小山には鳥居が見えます。小川町から寄居町へ入ります。

 街道はこのまま直進しますが、右折して寄り道をします。

 

 緩やかな坂道を上ると先ほど分かれた県道と合流し、その先、すぐのところで今市地蔵前交差点に出ます。左手には今市地蔵堂が建っています。お堂の中を覗くと、金色の背の高い地蔵菩薩が立っています。説明板によると、高さは3.14mの木造地蔵菩薩立像でこれほど背の高い地蔵菩薩は埼玉県内でも珍しいそうです。

 

 交差点の角には枯れた大木の幹や切り株があり、往時は鬱蒼とした木々が生えていたようです。ここにも、埼玉県内でよく見かける鎌倉街道の案内地図があります。

 

 地蔵堂前の交差点はかつて今市の辻と呼ばれ、ここから県道に沿って北西に延びる町並みは江戸時代の児玉往還の今市宿でした。

 

 交差点から少し今市宿を歩くと左手には高蔵寺があります。柳沢吉保の祖父柳沢信俊が開いたと言われています。

 

 高蔵寺から少し戻って右折します。道は今市宿のある高台から下って市野川の作る平地へ戻ります。児玉往還はこのまま県道を進みます。

 

 再び鎌倉街道に戻り、先に進みます。先ほど見えていた鳥居の前に出ます。

 

 兒泉(こいずみ)神社です。

 

 兒泉神社から再び緩やかな坂を上っていきます。辺りは畑になっています。

 

 これはガマの穂でしょうか。綿毛に覆われています。

 

 この紫色はホトケノザですね。

 

 梅も見頃です。

 

 

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