2024年2月17日
杉山城跡
杉山城本郭までやってきました。一角には杉山城址の石碑が建っています。杉山城は東の松山城(吉見町)と西の鉢形城(寄居町)を結ぶライン上にあり、鎌倉街道を見渡せるという立地にあることから、戦国時代の軍事上の拠点になっていたと推定されています。
ここ比企地方には69に及ぶ城跡が点在する遺跡群を形成しています。その中で、杉山城とともに、前回訪れた菅谷館(嵐山町)、松山城、小倉城(ときがわ町)は、規模や築城技術、保存状態の観点から、「比企城館群」として国指定史跡に認定されました。
本郭を眺めます。
本郭から東二の郭や東三の郭を望みます。
外郭、出郭方面です。
一通り城跡を見学して、鎌倉街道へ向かいます。これは中学校脇の梅の木です。この木に限らず、至る所で梅の花が咲いています。
鎌倉街道に戻ります。現在は県道296号になっています。
次の信号のあるT字路の右手に、庚申塔、大黒天、馬頭観世音が並んで立っています。
信号を過ぎると、小川町中爪地区に入ります。その先の街道脇にあるのは2基の庚申塔です。
県道11号との交差点、嵐山小川IC交差点を過ぎ、
一つ目の十字路の路地を右へ入ると、ここにも庚申塔があります。
庚申塔から5分ほど歩き、右の旧道に入ります。
市野川の作る平地に広がる水田と住宅地の境を弓なりに進みます。
すぐに、県道に戻ります。
市野川の向こう、東側には丘陵地帯が続きます。
下横田地区に入ります。
やがて両側が田んぼの開けた場所に出ます。
橋の手前の左へ続くあぜ道に入ると、
下横田の馬頭観音が田んぼを背に並んでいます。
新川を越えて上横田地区に入ります。
そして、奈良梨の交差点に出ます。交差点の右角には八和田神社の鳥居が立っています。左右の県道は小川町から続くバス通りで、地図を見ると、この付近で唯一バスが通っている路線のようです。
奈良梨は戦国時代、後北条氏の伝馬を取り次ぐ宿駅として栄えました。
交差点の手前には八和田村道路元標があります。道路元標は大正8年(1919年)の道路法施行により、各市町村に一つ設置され、道路の起点として道路網の基準となりました。
八和田神社の鳥居をくぐってお参りしましょう。
鳥居の脇には古い社標も立っています。
鳥居から社殿までは300mほどありますが、参道の両脇には常夜燈が並びます。
二の鳥居の脇には池があります。池の中央には厳島社が祀られています。