今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

鎌倉街道上道(8)東村山から所沢 その3

 

2023年12月23日

 

東村山

 

 所沢駅から電車に乗って3分で東村山駅に着きました。本日2度目の東村山駅です。

 パート1では、「東側の鎌倉街道」をメインで歩き、南小学校角まで行きましたが、パート2では、「西側の街道」を中心に、新田義貞の鎌倉攻めゆかりの場所を巡りたいと思います。

 時刻は12:40です。今度は西口からスタートです。

 

 ロータリ北側の東村山駅西口交差点から西へ向かう通りを進みます。

 

 街灯には、この先の北山公園の菖蒲の花があしらわれ、その下には地蔵まつりの幟が掛けられています。これから向かう正福寺地蔵堂のまつりを示しています。

 

 駅から15分強歩くと、右手後方から鋭角に交差する信号のある交差点に出ますが、すぐ先の右手の道に入ります。

 

 右折して入ったこの道は「西側の鎌倉街道」になります。

 

 クランク状の十字路は直進ですが、左折して寄り道をします。

 

 左折して西へ向かう道は、鎌倉街道の支道にあたる小手指道になります。小手指道の先には小手指ヶ原古戦場がありますが、ちょっと遠いので、小手指道はまたの機会に歩くことにします。

 

 右手には八坂神社があります。前回訪れた八坂神社の仮社と言われています。

 

 八坂神社の隣は正福寺です。正福寺は臨済宗鎌倉建長寺の末寺で、応永14年(1407年)の建立とされています。

 山門は元禄14年(1701年)に建立されたもので、昭和の改修工事以前は茅葺屋根だったそうです。屋根の反りが禅宗寺院らしさを出しています。

 

 山門をくぐると左手には、貞和の板碑がお堂の中に収められています。貞和5年(1349年)の銘があり、帰源という人が自分の死後の冥福を祈るために建てました。高さが3mもあり、完全な状態で残っている中では都内最大級のものだそうです。昭和2年(1927年)に正福寺に移されましたが、かつては前川に架かる橋に使われていたそうです。なんと、不埒な。

 

 奥には千体地蔵堂が建っています。こちらも代表的な禅宗様建築で、国宝に指定されています。本尊は地蔵菩薩立像で、文化8年(1811年)の銘が残り、東村山市文化財に指定されています。また、地蔵堂内には多くの小地蔵尊が安置されています。その高さは10~30cmの木造の地蔵尊です。江戸時代の頃、願を掛けたい人は、ここの小地蔵尊を1体持って帰り、願いがかなった際には、もう1体添えて奉納することが行われていました。これが千体地蔵尊と言われる所以です。小地蔵尊も市の文化財に指定されています。

 

 山門からさらに街道を西へ歩くと、正福寺の墓地の角に庚申塔が立っています。

 

 先ほどのクランク状の十字路まで戻り、左折して先の鎌倉街道を歩きます。

 

 この先は北山公園の善行橋を目指します。突き当りを右折してすぐを左折します。角には北山公園(菖蒲苑)への標識が立っています。しばらく歩くと、左手、畑の向こうに八国山を背にした北山公園が見えてきます。

 

 すぐのT字路を左折すると北川に架かる善行橋の袂に出ます。

 

 「西側の鎌倉街道」は公園を突っ切り、八国山へ向かいますが、公園の北側を走る西武西武園線の線路に阻まれ、先には進めません。

 

 これはマガモですね。

 

 北山公園は花菖蒲が有名ですが、もちろん、今は何もありません。

 

 西武線の線路を渡るために、迂回します。

 まずは、先ほどの北山公園への標識まで戻り、左折します。しばらく住宅街の中を進むと、民家が途切れて畑が多くなります。右手に見える高層ビルは東村山駅の脇に建つマンションですね。

 

 正面にビニールハウスが建つ十字路を左折します。角には標識が立っていて、右へ730m行くと東村山駅です。

 

 左折して八国山通りを北へ向かい、西武線の線路を渡ります。

 

 踏切を越えて、北川を渡ると左手一帯は住宅街になっているので、左折して住宅地の中を通って線路が鎌倉街道を遮っている場所へ向かいます。

 

 一旦北川沿いに出て、その先は線路沿いを道なりに進みます。

 

 線路脇の道を進むと、民家に遮られてしまいます。ここで右折すると八国山緑地の縁を通る道に出ます。この道の左右が鎌倉街道になるので、とりあえず、左折して線路脇まで出ます。線路の向こう側には、先ほど訪れた北山公園が広がっています。

 

 踵を返して、先の鎌倉街道を進みます。

 

 公園の脇を進みます。とにかく八国山緑地の縁に沿って進みます。

 

 

鎌倉街道上道(8)東村山から所沢 その4へ続きます。

 

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