今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

中山道(23)大井から大湫 その3

 

2016年10月22日

 

深萱立場

 

 国道418号の右手には藤村高札場が復元されています。その脇には深萱立場の説明板もあります。深萱立場は大井宿と大湫宿の中間に位置し、茶屋本陣、茶屋、馬茶屋など10余戸の人家がありました。

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 中山道はすぐに国道から右に入ります。JRさわやかウォークに参加している人はこの国道を下から上がってきて、ここから中山道に入るルートなので、この先は静かな街道歩きになるはずです。分岐の角にはトイレと休憩所があります。

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 その先には深萱立場付近の大きな案内板が立っています。

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 南側の国道方面を望みます。まだ、ハイカーが上がってくるのが見えます。

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 道は二手に分かれますが、中山道は右の道です。

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 すぐに山の中に入り、坂を上ります。馬茶屋の標柱が立っています。馬茶屋とは馬を休ませる茶屋で、軒を深くとって馬が雨や日光に当たらないようしていました。

 この坂は西坂と呼ばれています。

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 やがて低木の茂る明るい坂道になります。

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 山道に入って10分弱、右手にロータリーらしきものがある7叉路に出ます。

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 この7叉路でどっちへ進むべきか、はたと迷いましたが、道標に従って左脇の階段を上ります。

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 石垣がある石畳の道となります。しばらく、道が間違っていないか若干心配でした。

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 その先で石畳の道は草道に変わり、さらに土道に変わると、みちじろ坂の標柱が立っています。どうやら道は間違っていないようです。

 坂の頂上がみちじろ峠です。左手には、ばばが茶屋跡の碑が立っています。昔、ばばが茶屋を開いていました。

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 その先は茶屋坂と呼ばれる坂道を下ります。ここも結構急です。

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 坂を下り切った右手には下座切場跡の碑があります。ここは、通行する偉い役人に対し、地元の役人が袴を着用し土下座して迎えた場所だったそうです。

ここで車道に出るので左折します。

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 車道を少し歩くと、右手に中山道碑が立っています。京から歩いてきた人に分かるように「中山道 是より藤」と刻まれています。ここで恵那市から瑞浪市に入ります。そういえば中津川市から恵那市に入る時も中山道碑が立っていました。

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 その先、坂道を上り、T字路を右に入ります。

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 すぐのところに大久後の向茶屋跡の碑が立っています。

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 その先、車道が右にカーブするところで、左の草道に入ります。

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 草道を進みます。

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 すぐに上り坂の山道に入ります。観音坂と呼ばれています。鬱蒼とした森の中に入ってきたので、熊除けの鈴を付けました。すれ違う人は誰一人いません。

 緩やかな観音坂を上っていくと、右手には観音坂と馬頭様の説明板が立っています。

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 草道を歩いて12分で、先ほど分かれた車道と合流します。ここを左へ入ります。

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 その先、民家が見えるあたりに灰くべ餅の出茶屋跡の碑があります。炭火で焼いた餅をふるまっていました。

 そして家並みが現れます。このあたりには、かつて大久後の立場がありました。

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 家並みを抜けると再び山の中に入り、権現坂、鞍骨坂の上りが続きます。

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 坂を上ったところで右手には刈安神社の参道入口があります。

 道は下り坂に変わり、民家が現れます。右手には炭焼立場跡の碑と説明板があります。ここは眺望に恵まれていて、十三峠の中では特に旅人に親しまれた立場でした。どこからの眺めが良かったかはよく分かりませんでした。

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 T字路は直進します。

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 今度は吾郎坂を上ります。

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 針葉樹の山の中といった感じです。

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 やがて石畳の上り坂に変わります。樫の木坂と呼ばれています。

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