今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

東海道(23)新安城~知立宿~鳴海宿~鳴海 その3

 

2023年10月21日

 

逢妻橋

 

 東海道知立宿を後にして、知立神社や総持寺の前を通り、道なりに進むと逢妻川に架かる逢妻橋の袂に出ます。

 

 逢妻川を渡ります。

 

 橋の歩道にあるのは知立祭の山車の絵ですかね。

 

 逢妻橋を渡ると、逢妻町交差点で国道1号に合流します。

 

 国道を歩き始めてすぐのところで、刈谷市に入ります。

 

 水素ステーションで給水素している乗用車が。

 

 水素ステーションの隣のセブンの脇で、少々古びた歩道橋が国道を跨いでいます。

 

 その歩道橋の柱の袂に一里塚の説明板があります。一つ木の一里塚、もしくは、刈谷里山の一里塚で、日本橋から数えて85里目の一里塚です。

 

 この辺りの地名は一里山と呼ばれ、その先の一里山町新屋敷交差点には一里山町歩道橋が架かっています。この歩道橋で国道の反対側に渡ります。

 

 すぐの右手の細い路地に入ります。

 

 桜並木の長閑な旧道です。

 

 旧道歩きはさらに続きます。

 

 5分ほどで再び国道に合流します。方角的には国道を斜めに横切って、その先の旧道に入ることになります。

 

 旧道に入る道の脇にある歩道橋を渡ります。

 

 再び、静かな旧道歩きになります。

 

 左手のお寺は洞隣寺です。天正8年(1580年)に刈谷城水野忠重によって開かれたと言われています。脇に立つ常夜燈には寛政8年(1796年)の年号が刻まれています。また、この寺には何度直しても傾く中津藩士の墓やめったいくやしい墓があるそうです。

 

 すぐの右手のT字路の角には「いもかわうどん」の説明板があります。江戸時代、この地の東海道名物となった平うどんで、これが東へ伝わって「ひもかわうどん」と呼ばれるようになったと言われています。

 

 左手、乗願寺の立派な門の前を通ります。天正15年(1587年)に創建されました。

 

 今川町を通ります。

 

 右手奥は、江戸時代初期に創建された乗蓮寺です。

 

 本堂脇のシイの木は樹齢850年と言われ、昭和34年の伊勢湾台風で大部分に損害を受けましたが、今は回復して立派な姿を見せています。刈谷市の天然記念物に指定されています。

 

 さらに、今川町を進みます。

 

 その先で県道282号に突き当たります。県道は、すぐ左手を走る名鉄線の下をくぐるため、1段低いところを走っています。今川町歩道橋で渡ります。

 

 すぐに国道1号を横断しますが、ここは近くにある地下通路で渡るようです。しかも工事中で、う回路のあることが表示されています。

 

 地図に沿って、国道手前の左の道に入ります。突き当りの水路脇の道を右折すると国道の下をくぐることができます。

 ここで、パラパラと雨が降ってきました。全く強くはありません。北から東側の空は晴れていますが、西の空は真っ黒です。時雨の天気ですね。冬なら雪を降らす雨雲が、季節風に乗って鈴鹿の山を越えてきたのでしょう。

 

 国道の下をくぐり、すぐの左斜めの道に入ります。

 

 パスコの工場の前で小さな川を渡ります。ここで、雨も気になってきたのでフード付きのウインドブレーカーを羽織ってみましたが、めちゃめちゃ暑かったので、すぐに脱いでしまいました。

 

 若い松の並木の脇には「旧東海道松保存」と記された標柱が立っています。

 

 そして、境川に架かる境橋に到着しました。三河国尾張国の境にあります。親柱には境橋の説明が記されています。慶長6年(1601年)東海道に伝馬制度が布かれてまもなく、三河尾張の立ち合いのもと橋が架けられました。しかし、橋の真ん中を境に、三河側は土橋、尾張側は板橋の継ぎ橋になってしまいました。その後の度重なる洪水で橋は流され、そのたびに修復されました。そして最終的には、継ぎ橋ではなく一本の土橋になったと言われています。

 

 境川を渡り尾張国に入ります。現代の境川刈谷市豊明市の市境になっています。

 

 境橋を渡った橋詰を右に少しだけ入ると、橋を背に、烏丸(藤原)光廣の狂歌歌碑が立っています。

 うち渡す 尾張の国の 境橋 これやにかわの 継ぎ目なるらん

 にかわ(膠)と三河をかけています。

 

 その先、道なりに歩いて行くと、

 

 伊勢湾岸道の高架の下で、再び国道1号と合流します。

 

 伊勢湾岸道のICから先は、国道1号も片側1車線に変わります。

 

 県道57号の下をくぐる手前で、国道1号から反れて左の道へ入ります。

 

 阿野の一里塚付近を通ります。

 

 

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