2013年11月23日
和田鍛冶足
高札場跡から10分で中山道は国道142号と交差します。和田鍛冶足交差点です。
国道を横断した右角には立派な一里塚碑が立っています。鍛冶足の一里塚です。日本橋から数えて、記念すべき50里目の一里塚です。
少しだけ国道を右手方向に歩き、青い中山道の標識に従って斜め左の道に入ります。その先、大出バス停の先を標識に従って再び左斜めの道を入ります。
大出地区も静かな町並みです。
依田川の川沿いを歩きます。
和田鍛冶足交差点から10分弱で再び国道142号に出ます。
ここからは民家もまばらな国道をひたすら歩きます。
車がもの凄いスピードで通り過ぎていきます。歩道もなく、かなり危険です。車の人から見ると何でこんなところを歩いているんだろうと、きっと思っているはずです。
パーライト工場の看板があります。パーライトとは黒曜石を焼いたもので、建材などの材料に使います。そういえば、このあたりは古代から黒曜石の産地でした。矢じりとか有名ですよね。
冬至まであと一ヶ月です。一年で一番日の入りが早い時期は冬至より2~3週間前なので今の時期は早く日が落ちます。そのせいでしょうか、ススキの穂もより輝いて見えます。まだ13時前なのですが。
やがて扉峠経由で松本へ抜ける道の分岐となります。道路脇には茅葺屋根の扉峠口バス停があります。普段こんな山の中でバスを使う人はいるのでしょうか。
その先で国道と並行して走る旧道を通り依田川に架かる橋を渡ります。しかしながら、橋の欄干には和田川と記されています。
右手にキノコのような燈籠が見えてきます。
この先は中山道の旧道を歩きます。キノコ灯篭の道を隔てた反対側にある緩やかに上る林道へ進みます。
日陰には薄っすらと雪が残っています。この辺りもそろそろ雪の季節です。和田峠越えは来年暖かくなってからにします。
その先、青い中山道の標識が右へ曲がれと示しています。下った先の小橋は木が朽ちていて、渡るのが結構スリリングでした。
林の中を歩きます。木立の影が長く伸びています。
林道に入って10分強で唐沢の一里塚に着きます。説明板によると、この一里塚は中山道の路線変更により山の中に取り残されたそうです。日本橋から数えて51里目の一里塚です。下の写真は振り返って撮ったものです。
一里塚から一気に下ると再び国道142号に出ます。
国道を歩くとすぐに男女倉地区に入ります。
そして、帰りに乗る男女倉口バス停に到着しました。時刻は13:30。標高は1,100m、気温は8℃で若干寒いです。
終バスの時刻14:13までおよそ45分あります。このため、和田峠への登山口まで行くことにしました。
すぐの分岐は左手が和田峠の有料トンネル方面で右手が旧国道になります。
右へ入ると旧国道はヘアピンカーブして右手の坂を上ります。
ヘアピンカーブの手前、正面が和田峠への登山口になります。
時刻は13:35。今日はちょうど5時間の行程でした。
他に何もすることがないので、このあたりをうろついたり、座り込んだりして時間を潰しました。
14時くらいにバス停に戻りました。若干遅れて来ましたが、無事終バスに乗ることができました。
バスはマイクロバスで狭い街道を走るにはちょうど良いサイズです。歩いてきた道を戻りつつ、およそ30分で終点の長久保バス停に到着しました。乗客は他にはいなく、完全に貸し切り状態でした。料金は100円なのですが、その先、上田行のバスに乗り継ぐ人は無料でした。
15:00発上田行きのバスに乗り換えて16:00頃上田駅に到着しました。
結局、長久保から上田駅まで、乗客はおばさんが途中から一人乗ってきて、途中で降りてしまい、こちらもほとんど貸し切り状態でした。
上田駅からは新幹線に乗って車を置いている佐久平駅へ向かいました。