2022年12月29日
鶴岡八幡宮
今年の大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」のブームに乗って(乗せられて)、うちの奥さんと「いざ鎌倉」へやってきました。まずはドラマの復習をしつつ、永福寺跡まで行ってみたいと思います。そのついでというわけではありませんが、せっかく鎌倉まで来たので鎌倉街道上道のトレースも行います。
10時前に鎌倉駅に到着しました。天気は快晴。結構寒いです。10:05に小町通りに入ります。
小町通りはまだ半分くらいしか店が開いていませんが、結構な人が出ています。途中から右に反れて、段葛を通ります。
奥さんは売り切れは避けたいと言い、まずはクルミッ子を買いに鎌倉紅谷さんへ向かいます。店に着くと早や長蛇の列。仕方ないので並ぶことにします。結局30分ほど並んでクルミッ子は買えたのですが、もう一つのお目当ての菓子はふたり前の人で完売になりました。
次は隣のビルにある北条泰時邸跡を見学します。雑居ビルの1Fフロアに発掘された状態のまま保存されています。
そして、鶴岡八幡宮は外せません。すでにかなりの参拝者が詣でています。
人が多くて写真もままなりませんが、太鼓橋からのこのアングルなら人が写りません。
八幡宮に参拝します。
三の鳥居まで戻ると、時刻は11時です。この人出だと昼食も摂れなくなるかもしれないと思い、早々に蕎麦屋に入り、プレ年越しそばを頂きました。
12時近くまで蕎麦屋で休憩して、鎌倉散策を開始します。鳥居の脇から右折して八幡宮東側一帯にある旧跡へ向かいます。案内標識も充実しているし、観光客らしき人たちの後をついていくと迷うことはありません。
横国大付属小学校から桜並木の通りを歩くと大蔵幕府跡の石碑が立っています。ここを左折すると正面に頼朝と義時の墓がある法華堂跡に出ます。
急な階段を上ると頼朝の墓があります。
法華堂跡からすぐのところを左折して、道なりに進むと、荏柄天神社前に出ます。荏柄天神社は源頼朝が鎌倉へ入ったときに、大蔵幕府の鬼門を守る神として崇めたそうです。入口のこの木のトンネルが凄いです。
さらに道なりに進み、標識に従って左折して、少し山あいに入っていくと永福寺跡への入り口があります。
永福寺は源頼朝が奥州での戦いの戦没者を弔うために、平泉の大長寿院を模して建てました。宇治の平等院にも似ていますね。
今は建物の台座と池が復元されていますが、ただの広場にしか見えません。しかし、説明板にあるスマホのアプリを入れるとARでその姿を見ることができます。朱塗りの立派な建物です。
帰り際の道では、まだまだ、紅葉が映えます。
帰りは道を変えて鎌倉宮の前を通ります。4年くらい前に鎌倉アルプスを縦走(ハイキング)して、駅へ向かう途中でこの場所を通りました。その時は鳥居前で寒桜が咲いていたのを思い出しました。
再び、横国大小・中学校に戻り、校庭に突き当たったあたりには西御門跡の石碑があります。大蔵幕府の西門があったと言われています。
鶴岡八幡宮の東側の鳥居の前に畠山重忠邸跡の石碑が立っています。畠山重忠には一ノ谷合戦の鵯越では愛馬がけがをしないように背負って降りたという伝説が残っています。
八幡宮の境内に入り、源氏池の脇を通って三の鳥居へ向かいます。
鶴岡八幡宮 三の鳥居
そして、今回の起点して選んだ三の鳥居から鎌倉街道上道歩きをスタートさせます。時刻は12:55です。
鎌倉街道は江戸時代の街道と違い、案内もまばらで、途中で途切れてしまっている箇所も多く、地図を辿るだけではなかなか難しいところがあります。今回は、多くの先人たちのブログや各種HPに加え、芳賀善次郎著「旧鎌倉街道探索の旅」を参考にさせていただきました。
鳥居から右手の横大路を進みます。小町通りから鳥居にかけてものすごい人で溢れかえっています。
右手に平家池に入る道があったので、平家池にも寄ってみます。ここだけは訪れる人が少なく静かです。
突き当りを左折すると小町通りです。角には鉄(くろがね)の井があります。この井戸は鎌倉十井の一つで、井戸を掘った際に鉄観音像の頭がでてきたことから名前が付けられました。
すぐを右へ曲がり窟小路に入ります。ここからは車の往来はありますが、雑踏を離れ静かな通りとなります。
鉄の井から5分ほど歩くと、横須賀線の踏切を越えます。ここは右折して線路に沿って進みます。
すぐの踏切を再び渡ります。
道なりに線路脇を進むと右手には扇谷上杉管領屋敷跡碑が立っています。室町時代に入り、鎌倉の地に置かれた鎌倉公方を補佐していたのが関東管領職です。その一族の一つである扇谷上杉家の屋敷がありました。
線路脇の静かな住宅街の道です。
右手には岩舟地蔵堂が建っています。源頼朝の娘、大姫の供養のために建てられました。
地蔵堂手前の道を右へ入るとその先には、鎌倉七口の一つ、亀ヶ谷の切通があります。
地蔵堂の先、三度、横須賀線を越えます。ここはガードの下をくぐります。
ガードをくぐり、右に入ります。こちらも静かな住宅地です。
その先のT字路を「仮粧坂切通」「源氏山」の標識に従って、左折します。
しばらく住宅の点在する谷間の坂道を通ると、その先は仮粧坂の上りに差し掛かります。かつての鎌倉七口の一つで鎌倉の外との交通の要所でした。岩肌の露出した坂道は昔のままだそうです。
5分ほど急な上りを続けると舗装道に出ます。ここを左折して頼朝像へ向かいます。