今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

東海道(16)掛川~掛川宿~袋井宿~見付宿~磐田 その2

 

2023年4月22日

 

善光寺

 

 東名高速道路の高架をくぐると街道はゆったりとS字カーブを描きながら赤い善光寺橋へ向かいます。街道脇に立つ名残の松がアクセントを付けてくれます。

 

 善光寺橋を渡ります。

 

 右手の高台には仲道寺と善光寺があります。仲道寺の名前は江戸と京との中間にあることに由来しています。

 また、善光寺にある阿弥陀如来坂上田村麻呂の守り本尊だったと言われています。

 

 松並木が続きます。田んぼではすでに田植えが終わっています。

 

 松並木の脇には「旧東海道松並木 岡津~原川」の説明板が立っています。原川の松並木とも呼ばれています。

 

 北側には、道標がひっそりと建っています。「従是北和田岡村 ・・・」

 

 金西寺です。原川薬師とも呼ばれ、周辺には薬師様に供える薬師餅を供する茶屋が軒を連ねていました。

 

 原川地区です。原川は掛川宿まで1里18丁(約6km)、袋井宿まで33丁(約3.6km)の距離があり、間の宿として賑わいました。

 

 北へ向かう通りとの交差点脇にも道標が立っています。何と書いてあるのかは分かりません。

 

 すぐに国道1号に突き当たりますが、国道には出ないで、国道脇の右の道へ入ります。

 

 突き当りを左折して国道の下をくぐります。

 

 国道をくぐるとすぐの左手の階段を上り、国道に出ます。東海道ウォーカー向けの標識が立っています。

 

 原野谷川にかかる同心橋を渡ります。

 

 原野谷川の流れは緩やかです。掛川市から袋井市に入ります。

 

 橋を渡り切り、左の道へ入ります。

 

 土手道を歩き右へ下ります。

 

 東海道は突き当りを左折します。

 

 突き当りの右手にある小スペースは花茣蓙(はなござ)公園と言います。往時、ここ名栗には立場があり、花ござを商う茶店が並んでいました。

 

 名栗地区を進みます。

 

 道端には駕籠のモニュメントがあります。東海道中膝栗毛の一節と花茣蓙を売っている浮世絵が描かれています。

  旅人の 見えかくれする 並木道 瀬川のほとり 花ござの里

 

 松並木が始まります。

 

 袋井に入ると、ところどころで浮世絵を楽しむことができます。

 まずは東海道松並木の説明板です。東海道沿線の村々を記録した「東海道宿村大概帳」では掛川宿から袋井宿まで松並木が続いていると記されていて、今でも名栗から久津部までの間が残っています。

 

 雰囲気がありますね。

 

 行書東海道の袋井の絵です。凧揚げが描かれています。袋井では丸凧を初夏に上げる風習があります。横長の凧は武者凧といって端午の節句の祝いに上げるようです。

 

 こちらは弓矢で狙っている案山子に命乞いをしている旅人を描いたユーモラスな浮世絵です。

 

 松並木を歩いて10分弱で赤い大きな鳥居の前に出ます。富士浅間宮の赤鳥居です。天正18年(1590年)に建立され、寛永15年(1638年)に、ここ参道の入り口に移されました。本殿はここから600m先にあります。

 

 まだまだ、松並木は続きます。

 

 1kmくらい続いたでしょうか、街道歩きを楽しませてくれた松並木も終わり、その先で久津部の一里塚跡に着きます。右手には小公園が整備され、北塚?のミニチュアがあります。2つありますね。日本橋から数えて60里目の一里塚です。

 

 少し歩いた左手、袋井東小学校の敷地にも一里塚碑と説明板があります。往時はこの場所の街道の両側にあったそうです。

 

 

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