今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

東海道(21)国府~御油宿~赤坂宿~藤川宿~岡崎宿~東岡崎 その6

 

2023年10月7日

 

藤川

 

 西の棒鼻跡を過ぎ、藤川宿を抜けると、その先で松並木に入ります。名鉄線の踏切の先から400mの間に続くクロマツの並木は、昔の街道の面影を残しています。

 

 松並木が終わると国道1号に合流します。合流点には、藤川宿の大きな碑が背を向けて立っています。

 

 藤川町西交差点で国道1号に入ります。

 

 またしても、国道1号を淡々と歩いていきます。

 

 そして、国道に入って10分強で左手の道に入ります。

 

 竜泉寺川を坂下橋で渡ると、比較的大きな通りに出ます。

 

 角には東海道の標石が立っています。このスタイルはあまり見かけません。

 

 通りを横断すると、わずかながら松の並木が見えてきます。

 

 美合新町交差点を直進します。左折すると名鉄美合駅へ通じています。

 

 美合新町交差点を過ぎると、街道の道幅は狭くなります。南屋敷地区あたりです。

 

 しばらく住宅街の中を歩いていくと、開けた場所に出ます。空が広いですね。

 

 山綱川を渡ります。

 

 畑の広がる一本道です。なんの畑でしょうか?

 

 ぽつりと東海道の標石が立っています。長閑な道に見えますが、迂回路になっているのか結構車の通りは多いです。

 

 その先でT字路に突き当たります。

 

 その先は乙川の流れで遮られます。江戸期にはT字路を少し右へ行ったところで木橋が架けられていました。現代はさらに上流で乙川を渡ります。

 

 T字路を上流に向けて歩くと国道1号に出ます。迂回の車はここに出るようです。

 

 左折して国道1号の大平橋で乙川を渡ります。

 

 乙川です。南側に堰があるので広々と水をたたえています。

 

 国道1号の大平橋を渡り、水路の脇を通る路地へ左折します。東海道はその先のT字路を右折します。左手へ進むとかつての大平橋があった場所に通じています。

 

 すぐに、再び、国道1号に出ますが、ここは直進します。

 

 国道を渡った角には薬師寺があり、六角堂が見えます。

 

 大平町を歩きます。

 

 消防団の脇には秋葉山常夜燈が立っています。秋葉山消防団の組み合わせですね。

 

 信号のある交差点の角に立つ「東海道」と記された標石は道標です。左面には「つくて道」と記されていて、ここが追分の場所でしょうか。つくては新城市東部の旧作手村を指します。

 

 その先の郵便局の角には「ようこそ東海道 西大平藩陣屋跡」の石碑があり、右に入ると西大平藩陣屋跡があるようです。寄り道をします。郵便ポストも徳川ですね。

 

 すぐのところに西大平藩陣屋跡と書かれた立派な門が立っています。

 寛延元年(1748年)、大岡越前守忠相は1万石への加増を受けて旗本から大名となり、西大平藩知行のためこの地に陣屋を置きました。

 

 中は公園になっていて、右奥には大岡稲荷社が鎮座しています。

これは西大平藩領を示しているジオラマでしょうか。

 

 再び東海道に戻り、西へ向かいます。

 

 左手には一里塚が現存しています。

 

 大平の一里塚で、南塚が現存しています。国指定の文化財になっています。日本橋から数えて80里目の一里塚です。

 

 反対側の北塚は道路改修の際に破壊されましたが、その跡に延命地蔵尊と秋葉山常夜燈が祀られています。

 

 再び国道1号に出ます。

 

 

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