2023年5月21日
一里山
交通量のかなり多い国道1号の歩道を歩いていきます。国道1号は浜名湖の今切口に架かる浜名大橋を渡ってから真っ直ぐ遠州灘沿いを通り、県境付近で北上してこの地で東海道と合流します。
一里山のバス停の先にファミマがあったので水分補給を行います。
その先、県道402号との一里山交差点で国道1号を横断して国道の右側へ移りたかったのですが、横断歩道がありません。県道を渡る横断歩道はあります。一旦、県道を渡り、地下道を通って国道の反対側に出ます。
国道の右側の歩道を歩き始めます。
すぐの林には一里塚がありました。細谷の一里塚もしくは一里山の一里塚で、北塚はこの林の中に残っているようです。日本橋から数えて71里目の一里塚です。
一里塚からこの先3.5kmほどは単調な国道1号沿いを歩くことになります。この区間は街道の痕跡がないようです。国道整備で街道が消えてしまったのかもしれませんが、石仏とか松並木の跡とかないものなのでしょうか。周りの風景を見ながら歩いて行きます。まずはキャベツ畑ですね。のどかな風景です。
このあたりは赤い土の畑です。正面の山並みは県境にある弓張山地の縁にあたる丘陵でしょう。国道はここ一帯の天伯原台地から、二川宿付近を流れる梅田川の作る平地まで緩やかに下っていきます。
現代の里程標?、バス停(弥栄口)です。時刻表を見ると平日16時台に1本だけ、土日は走っていません。先ほどのファミマのあった一里山まで運航しています。
三ツ坂バス停までやってきました。国道歩きも、距離的には半分来ましたかね。民家も増えてきました。
畑の台地だと思っていましたが、水を張って田んぼにするのでしょうか?
三ツ坂からだいぶ下ってきました。精進川を渡ります。精進は必要ですね。
ファミマがあります。先ほど寄ったので通過します。
この延々と続く国道歩きのゴールは二川宿手前の交差点で右折して、国道脇の新幹線の高架をくぐるところです。右手にその新幹線の線路がやっと見えてきました。端に写っている岩の山は立岩と言われています。二川宿はもう少しです。
源吾坂バス停あたりです。さらに民家が増えてきました。
そして、新幹線の線路の脇まで来ました。
国道歩きも終わり、二川ガード南交差点で右折して新幹線の高架をくぐります。一里塚から45分ほど歩きました。
梅田川に架かる筋違橋を渡ります。
梅田川です。
線路際を少し歩きます。
二川宿
すぐに古い町並みに入ります。小さな用水が街道を横切るあたり、桝形のように見えますが、この付近に二川宿の東の見附がありました。
その右手角には一里塚の小さな石碑が立っています。二川の一里塚で、日本橋から数えて72里目の一里塚です。
雰囲気のある二川宿の町並みです。
妙泉寺へ続く参道です。
さらに趣のある町並みが続きます。
参道が白壁に囲まれた八幡神社です。永仁3年(1295年)に鶴岡八幡宮から勧請しました。
正面には桝形が見えてきます。
桝形の手前には商家の形式を今に残す駒屋があり、中は自由に見ることができます。
二川宿では各家々の入り口につるし飾りが掛けられています。鯉のぼりやちまきなどがあるので、端午の節句バージョンですね。
暖簾をくぐると、まずは主屋です。文化11年(1814年)建てられました。当主の田村家は米穀商、質屋を営んでいて、問屋役や名主も務めていました。
主屋を通り抜けると長い通路が続き、両側に離れや茶室、土蔵が並んでいます。今は一部が雑貨屋やカフェになっています。
一旦玄関から出て駒屋の西側裏には路地が続いています。いいですね。