今へ続く街道を歩くと

気楽に歩きながら街道の雰囲気を楽しんでいます

東海道(20)二川~吉田宿~国府 その5

 

2023年10月6日

 

佐奈川

 

 飯田線の踏切を過ぎると街道は長く続く直線の道になります。その途中には、「宿町」や「茶屋」といった往時を思い起こさせる町名があり、立場跡も通りました。立場跡から歩くこと10分強で佐奈川を渡ります。

 

 その先、冷泉為村卿歌碑への標識が街道脇に立っています。

 

 街道に面している公園の奥に冷泉為村の歌碑が立っています。

 散り残る 花もやあると 桜村 青葉の木かげ 立ちぞやすらふ

 冷泉為村は江戸中期の歌人で、この歌は朝廷の使いで江戸へ下向する際にここ桜村で詠んだものです。

 

 歌碑の隣には若宮白鳥神社遥拝所の碑が立っています。若宮白鳥神社国道1号を隔てた先にあります。ここから鳥居が見えています。

 

 その先の十字路は直進ですが、左へ入ると名鉄小田渕駅へ通じています。

 

 白川に架かる五六橋を渡ります。

 

 白川です。川沿いには彼岸花がところどころ咲いています。水は結構きれいですね。

 

 続いて西古瀬橋を渡ります。

 

 今はどこにでもあるような工場の点在する風景ですが、かつては小田渕縄手と呼ばれる縄手道で松並木が続いていました。

 

 その先で、県道31号に行く手を阻まれてしまうので、右折して国道1号との交差点へ向かいます。

 

 すぐの国道1号との京次西交差点で県道の下をくぐります。

 

 県道によって途切れた先の東海道に再び戻ると、しばらくして先ほどの国道1号に出ます。

 

 国道1号との白鳥5丁目西交差点で、国道を横断すると左手の細い道に入ります。

 

 右手には一面、秋の田んぼが広がります。

 

 あぜ道のような道を道なりに進み、車通りと合流します。

 

 その先で、名鉄豊川線の踏切を越え、すぐのところを左へ入ります。

 

 稲刈りの終わった道を進み、

 

 小さな十字路を左折します。

 

 柑橘系の青い実が成っています。

 

 すぐに名鉄線の線路に突き当たるので道なりに右折します。

 

 さらに、突き当りにある名鉄線の踏切を渡ります。

 

 住宅街を進みます。

 

 その先の久保町向田交差点で国道1号を横断しますが、ここは地下道を使います。

 

 国道1号の左側を少し岡崎方面へ歩き、国府町藪下交差点を左へ入ります。白鳥5丁目西交差点あたりから旧東海道は途切れてしまいましたが、ここから旧道が復帰します。

 

 国府町の旧道を進みます。

 

 右手には常夜燈が立っています。

 

 寛政12年(1800年)建立の秋葉山常夜燈です。手書きの説明板は味があります。

 

 古き良き趣のある商店街です。

 

 その先には薬師堂が建っています。この地を訪れた行基は二人の姉妹の家に泊まりました。姉妹は亡くなった父母のために仏像を作ってもらうように依頼しました。行基薬師瑠璃光如来像を刻み、姉妹はこれを安置するお堂を建てました。

 

 新栄2丁目交差点に着きます。今日の街道歩きはここまでとして、右折して名鉄国府駅へ向かいます。

 

 国道1号を横断して国府駅に着きました。時刻は14:50です。今日は6時間30分の行程でした。今日と明日は豊橋泊りなので豊橋駅へ向かいます。

 

 

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